なかなか大きな声では言えないけれど、何かしらの悩みを抱えがちなのがフェミニンゾーンです。特に匂いや黒ずみでお困りの方は多いのでは?誰かに見せる予定がなくとも、女としてのコンプレックスになりやすく、出来ることなら解決したいと望む女性がほとんどだと思います。
そこで今回は、フェミニンゾーンで悩む女性必見の、匂いと黒ずみに関する情報を詳しくご紹介していきましょう。匂いや黒ずみの原因とは何なのか、そしてその対処策はどうすれば良いのかを知り、憂鬱な悩みを解消してしまいましょう。
女性が悩むフェミニンゾーンの黒ずみや匂いの原因
・匂いの原因
まずは匂いが発生する原因からです。生理中など特に匂いやすい時期には、「私臭いんじゃないかしら」なんて不安になったりしてしまいますよね。多くの女性が悩むフェミニンゾーンの匂いの元となる原因は、大きくわけて以下の3つになります。
1.雑菌
フェミニンゾーンの匂いの原因の多くは、雑菌が繁殖することで起こるものです。生理中にはナプキンを着用するためいつもより蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい状況になるため匂いも強くなりがちです。
他にも尿・オリモノ・垢など、雑菌が好む環境になりやすい場所だからこそ、匂いで悩まされることも増えてしまいます。またフェミニンゾーンは、体の中で体温が比較的高い場所であることも、雑菌の繁殖を手助けする要因ともいえるでしょう。
2.食生活の乱れ
例えばニンニクを食べた後や、多くのお酒を飲み終わった後などは、口臭が気になったりしませんか?このように食べ物で匂いが変わるのは、何も口だけではありません。フェミニンゾーンだって、食べるものでその匂いが左右されることがあるのです。
揚げ物や肉など脂っこいものばかり食べていたり、ダイエットのためと乱れた食生活をしていると、それだけでフェミニンゾーンが匂うことになってしまいます。
3.すそわきが
ワキガと聞くと脇のことを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし実はフェミニンゾーンが匂うスソワキガという症状もあります。これはワキガ同様、アポクリン汗腺からの発汗によるもので、その匂いもワキガと似た匂いになります。
通常の汗腺から出る汗は、その99%がただの水分です。しかしアポクリン汗腺から発汗される汗は、脂肪やアンモニウムを多く含む特殊な汗となるため、あの独特の臭いが発生してしまうのです。
・黒ずみの原因
では黒ずみはどうしてできてしまうのでしょうか。中には「生まれつき肌黒いから」と諦めている方もいるかもしれませんが、実は黒ずみを強めてしまう原因にも、3つの要因があるのです。
1.肌への摩擦
フェミニンゾーンの黒ずみの1番の原因となるのが、摩擦による黒ずみです。下着と擦れることもあるでしょうし、ぽっちゃりめな方ですと肉擦れなども起こしやすくなるでしょう。これが原因で、よりその黒さを強めてしまうことが多いのです。
肌に摩擦という大きな負担がかかると、肌は自己防衛機能から、より多くのメラニン色素を排出してしまいます。このメラニン色素は黒を排出する色素なため、フェミニンゾーンの黒ずみの原因となってしまうというわけですね。
2.ホルモンバランスの乱れ
女性である以上、どうしても避けられないのがホルモンバランスによる黒ずみです。生理周期によってホルモンバランスが変動するのは、多くの方がご存知のことでしょう。
ホルモンバランスが乱れることで黒ずみとなる原因は、お肌のターンオーバー作用が上手に行えないためです。ターンオーバー作用ができていないということは、古い角質がそのまま蓄積されているということですので、フェミニンゾーンの黒ずみとなって表れてきてしまいます。
3.肌リズムの乱れ
ターンオーバー作用以外にも、お肌を美しく保つ要因があります。それが新陳代謝です。例えば擦り傷ができたとしても、数週間もすれば跡形もなく消えてなくなりますよね。
この新陳代謝が悪いと、お肌の新しい皮膚細胞が生まれにくいことになってしまいます。結果古い細胞や角質ばかりが蓄積され、フェミニンゾーンの黒ずみというかたちで目に見えるようになってしまうのです。
それぞれの予防方法
・匂いの改善・予防方法
今すぐにでも消してしまいたいフェミニンゾーンの匂いですが、「もう1度匂うようになったら終わりだわ」なんて諦めることはありません。改善策があります。また「匂わないようにすることはできないの?」と不安に思う方もご安心ください。嫌な匂いを防ぐための予防策があるのです。
1.雑菌の予防には清潔に保つこと
匂いの大きな原因となる雑菌の繁殖を防ぐために、常にフェミニンゾーンは清潔に保つようにしましょう。もちろん雑菌をゼロにすることは不可能ですが、いくつか心掛けるだけでも効果は大きく異なります。
まず1日1回、お風呂に入るときに必ず洗うことです。この際たっぷりの泡を立ててから洗ったほうが、肌への負担なく上手に洗うことができます。フェミニンゾーン専用の石鹸を使うのも良いでしょう。
また下着は必ず毎日交換しましょう。トイレに行くたびに、雑菌の量が増え続けています。見た目ではあまり汚れていないからと、連日同じ下着を着用してはいけません。
2.バランスの良い食事と適度な運動が最適
規則正しい生活が健康に良いことは、すでにご存知のことかと思います。肉だけでなく野菜も摂取することや、適度な運動で汗を流すことを心掛けるようにすることは、フェミニンゾーンの匂いを防ぐためにも有効なことです。
汗をかくことで体内の老廃物が排出されますし、血流が良くなることで新陳代謝も上手に行えるようになります。1日20分程度の散歩をするだけでもだいぶ変わりますので、毎日続けられるよう無理のない範囲で運動を行いましょう。
3.すそわきがも雑菌と同様に清潔に保つことが大切
アポクリン汗腺から汗をかくことで匂いが発生するスソワキガですが、それでも清潔に保つよう心掛けることで、その匂いもだいぶ落ち着くようになります。
また適度な運動で老廃物をうまく排出することができれば、汗に混じる余計な成分量も減っていきますので、アポクリン汗腺からの発汗でもその匂いを抑えることができるでしょう。
黒ずみの改善・予防方法
匂いの最たる原因は雑菌の繁殖ですが、黒ずみはどう予防すれば良いのでしょうか。ここでは黒ずみを悪化させないためにも、3つの改善・予防策をご紹介していきましょう。
1.下着はゆったりしたものを履く
えてして下着は体にフィットするものが多く、脱いだときには下着の跡が残っていることが日常の方もいるでしょう。しかしあまりにもフィットしすぎる下着を履いていると、どうしても摩擦が増えメラニン色素を増やしがちです。
少し余裕のあるサイズを履いてみたり、シルクや綿などの肌ざわり柔らかな素材を選ぶなどして、なるべくフェミニンゾーンの摩擦を減らすようにしましょう。
2.バランスの良い食事と適度な運動としっかり睡眠をとる
こちらは匂い対策と同じことになりますが、規則正しい生活はお肌のターンオーバー作用を効率よく行えるようになるため、古い角質を蓄積せずにすむようになります。
毎日3食たべることや、ほんの少し運動量を増やすなどを心掛け、お肌のサイクルが上手に整う努力をすれば、フェミニンゾーンの黒ずみも改善していくことでしょう。
3.ストレスを溜めず考え込まない
ホルモンバランスが乱れるのは生理周期だけではありません。日頃のストレスも大きく関わってきています。そのため常にストレスを溜め込まないよう心掛けましょう。
ホルモンバランスの乱れはフェミニンゾーンの黒ずみだけでなく、肌荒れの原因ともなってしまいます。1日の中でリラックスできる時間を作るようにすると良いでしょう。
4.きちんと保湿をする
意外に思われるかもしれませんが、フェミニンゾーンの保湿もとても重要です。あまりにも乾燥していると、ターンオーバー作用にも支障をきたしてしまい、黒ずみを悪化させることになります。
例えばシャワーを熱い温度で使用すると、肌が火照り余計に乾燥を招きますし、トイレに行くたびトイレットペーパーで水分を失っています。フェミニンゾーン用の保湿液なども売られていますので、上手に保湿を行うようにしましょう。
主なお手入れ方法
フェミニンゾーンは日頃のお手入れ方法ひとつで、その匂いや黒ずみを防ぐことができます。匂いや黒ずみによる悩みを今以上深刻化させないためにも、上手なお手入れ方法を学んでおきましょう。
1.デリケートゾーン専用石鹸で洗う
体を洗う用のボディソープでは、フェミニンゾーンには刺激が強すぎることがあります。あまりにも刺激を与えすぎると、防衛機能としてオリモノの量が増え、雑菌の繁殖を招くことになりかねません。
最近ではフェミニンゾーン専用の石鹸やソープが売られています。その多くは泡のまま出てくるタイプのもので、ふんわりとその泡で包み込むように洗うだけで、低刺激なのに清潔に保てるようになりますよ。
2.手(指の腹)で優しく洗う
匂いを消したいからと、ボディタオルなどでガシガシと強めに洗ってはいませんか?また恥垢を取り除くために指先でこすってはいないでしょうか。それではフェミニンゾーンに傷をつけてしまうことになり、匂いや黒ずみを悪化させてしまいます。
フェミニンゾーンを洗うときは、肌を傷つけないように、指の腹でなでるように洗うようにしましょう。また洗い終わりはぬるま湯で流すようにすれば、フェミニンゾーンへの負担を抑えることができます。
3.保湿する
毎日乾燥と蒸れという両極端な環境に置かれることになるフェミニンゾーンは、お風呂上りに保湿をするよう心掛けましょう。「デリケートゾーン用」と書かれた保湿液や保湿クリームを使うことで、匂いや黒ずみが発生しにくい環境にすることができます。
アンダーヘアーのお手入れ方法
清潔にすることや摩擦を減らす以外にも、フェミニンゾーンのお手入れとしておすすめなのがアンダーヘアのお手入れです。雑菌の繁殖を抑えることもできますし、かゆみや肌荒れを防ぐ方法としても効果的なんですよ。
・逆三角形
一般的に多くの女性に好まれるのが、この逆三角形です。お手入れをしていない状況のまま、面積を少し小さくするイメージを描くと、上手にカットすることができますよ。
アンダーヘアーのお手入れ初心者の方や、見た目を自然な印象にしたい方、他にも毛量が多い方にもおすすめの形となります。
・たまご型(オーバル型)
正面から見た時に、丸みの帯びたかわいらしい印象になるのが、こちらのオーバル型です。たまごのような楕円形になることで、女性らしさと清潔さを印象付けることができます。
こちらも自然な形に見えますので、「アンダーヘアーの手入れをしていることをあまり強調したくない」なんて方におすすめです。
・長方形型(Iライン型)
ノリ型なんて呼ばれることもありますが、逆三角形やオーバル型よりも、アンダーヘアーの面積が小さくなるのが長方形型です。バランスよく整えるのが少々難しいので、経験者向きの形といえるでしょう。
面積が小さい分、小さめの下着を履いてもアンダーヘアーが見えることはありませんし、夏場ですと水着の着用にも向いている形になります。その太さから「ツーフィンガー(指2本分)」や「ワンフィンガー(指1本分)」と呼ばれることもあるようです。
・ハイジニーナ(全処理型)
ハイジーナというのはアンダーヘアーを全て処理してしまうことを言います。英語の「衛生」という意味からきており、アメリカではハイジーナにしている女性がとても多いのだそう。
確かに1番衛生的にはなりますが、その分下着と直接摩擦が起きることになりますので、下着のサイズには注意せねばなりません。またお手入れの回数が増えるというデメリットもありますので、行う際は多少の覚悟がいるでしょう。
ここまで4つの形をご紹介してきましたが、ハイジーナ以外の形を選ぶ際は、毛の長さを2cmから3cmを目安に整えるようにしましょう。そうすることで、1番自然な仕上がりになりますよ。
まとめ
フェミニンゾーンの匂いや黒ずみは、気軽に人に相談することもできませんし、市販薬を買うのですら恥ずかしさを感じることもあるでしょう。しかし日頃の生活を少し見直すだけで、その症状を改善させることができるのです。
- フェミニンゾーンを清潔に保つこと
- 規則正しい生活を送ること
- フェミニンゾーンへの負担を軽くすること
この3つを心掛けるだけで、その症状はグンと改善されることになるでしょう。今回ご紹介した情報を参考にして、ぜひフェミニンゾーンの悩みを解消してくださいね。