男性がセックスをする前やオナニーをする前に、ペニスから分泌液が出てくることがあります。この分泌液を我慢汁と言います。我慢汁だと妊娠をしないと言われているものの、女性としては精子との違いが分からないので不安に感じるものです。我慢汁がどうやってできるのか、妊娠との関係について気になります。
また男性によって我慢汁の量や出るタイミングも異なるのが特徴です。我慢汁が多いと、射精しているのと勘違いすることもあります。味や成分などの違いもあるため、精子との違いに関しても知っておきたいポイントです。今回は我慢汁についての基本情報を紹介していきます。
我慢汁の基本情報
我慢汁とは?
我慢汁は正式名称でカウパー線液と言います。精液に比べると精子の量は異なるものの、精子が一切含まれていないわけではありません。我慢汁で妊娠することがあると言われているのは、精子が含まれていることに起因するものです。我慢汁の量は個人差があり、なかなか出ない男性もいます。
女性からすると、どんなタイミングで我慢汁が出るのか気になります。セックスをするときには、すでに我慢汁がしっかり出ていることもあります。射精を我慢していると我慢汁も出やすい特徴があり、女性の膣分泌液と似ているのも特徴です。たくさん出るから病気というわけでもありません。
我慢汁の役割
我慢汁は、気持ちいいのを我慢しているから出るわけではありません。精液を保護することが役割になっています。そもそも男性の精液というのは、酸性に弱いのが特徴です。酸性の環境にあると、精子はすぐに死んでしまいます。我慢汁は、弱アルカリ性なので、酸性を緩和する効果があります。つまり、酸によって精子が受けるダメージを軽減することができるのです。
我慢汁はペニスを膣内に挿入する際の潤滑油的な効果を発揮するのも特徴です。これは、女性の性器がセックスをする前に濡れるのと同じ原理になります。セックスで膣を傷つけないような効果もあるわけです。生存本能の強さや弾性力にも関係している部分になり、精子を残す上で重要です。
我慢汁の色の違い
我慢汁と精子は似ていますが、色はまったく異なります。精子が白色であるのに対して、我慢汁は透明になっています。成分がそもそも異なっていることが理由で、少々精子が含有されていても通常の精子のように白濁することはありません。このように、我慢汁と精子には色に違いがあるのも特徴です。
我慢汁は基本的に透明であるものの、乾くと白色になるのも特徴になります。濃い色の下着に付着している場合は目立ち、白色になるので精子との区別がつきにくくなります。水でぬらすと元の状態に戻ります。透明であるものの、その透明度にも個人差があります。我慢汁が出始めたときと、終わりでも違いがあるのが特徴になります。
我慢汁との味の違い
我慢汁の成分は、基本的に尿成分です。汗が混じっていることもあるので、塩っぽいのが特徴になります。フェラをしているときは、我慢汁と精子の味の違いがよく分かります。精子は味がしないため、味がする分泌液は我慢汁で、味がしない分泌液は精子に分けることが可能です。
ちなみにフェラをしていると、我慢汁も精子も飲んでしまうことがあります。このような場合に身体への問題はないのかどうか気になるポイントです。基本的に無毒になるため、口に含むことや飲むことによる体への影響はありません。ただし男性が性病を罹患していると、感染してしまうリスクがあるので気を付ける必要があります。
我慢汁は止められない
男性の我慢汁は一回でると、なかなか止まりません。我慢汁を止めることはできるのでしょうか?結論から言うと、我慢汁を止めることは難しいでしょう。我慢汁を止めることができないのは、女性が膣分泌液を抑えることができないのと同じです。体の自然な原理で生じているため、自分でコントロールすることもできません。
止めることはできなくても、我慢汁が止まることはあります。勃起状態が解消された場合や、興奮が収まると落ち着きます。そのときの状態によって左右されやすいのも特徴で、興奮しているのにまったくでないこともあれば、少し勃起しただけで我慢汁が出ていることもあります。個人差があるのは、体質的な問題も関係しています。
我慢汁が出やすい男性の特徴
セックスが少ない
カウパー液が我慢汁と言われているのは、セックスを我慢することで出てくる分泌液だからです。そのため、セックスをしてない場合も普段より我慢汁が出やすくなっています。我慢汁が出てくるのは、性的な興奮を覚えることが理由です。単に勃起するだけでなく、気持ちも興奮しているのが特徴になります。
また、セックスの回数が少ないのと同様の理由でオナニーを我慢することでも我慢汁は出やすい特徴があります。ちなみにセックスやオナニーをずっと我慢している状態で、セックスモードに入ると、触れられなくても我慢汁が出てくることもあります。反対に、セックスの頻度が多いと、触られても我慢汁が出てきません。
またセックスする相手によっても変わります。これまでに何度かセックスをしたことがある女性と、初めての女性では気持ちのドキドキ感が大きく異なります。初めての女性の方が興奮しやすく、勃起してから我慢汁が出るまでのスピードも速いのが特徴です。セックスの頻度と我慢汁の出方には関係性があります。
心理的な要因
我慢汁は性的な興奮を覚えると出てくるのが特徴で、早い人だと直接的な刺激がなくても分泌液が出てきます。一方、心理的な要因によって我慢汁が出なくなることもあります。ストレスが溜まっているときや、セックスに乗る気がないとき、他のことで頭がいっぱいのときなどです。
我慢汁が出なくても、セックスすることはできます。避妊具をつけないセックスをすることもある女性だと、我慢汁は少ない方がいいという人もいるかもしれません。しかし、しっかり我慢汁が出ている時の方がセックスをしたときに伴う痛みも少ないのが特徴です。いつも我慢汁が出ているのに、あまり出なくなったときは精神的に疲れているのかもしれません。
ちなみに年を取ってくると我慢汁が出にくくなるだけでなく、勃起不全の症状が出ることもあります。これも心理的な要因が影響していることが理由で、我慢汁が出にくくなったタイミングとリンクすることもあります。男性の性器は、想像以上に正直です。そのときの心理によって分泌される量の多さも変わってきます。
ホルモンバランスの影響
我慢汁はホルモンバランスにも左右されやすいのが特徴です。ホルモンの中でも、テストステロンが減少していることが理由になります。ホルモンバランスを整えるためには、筋トレをして体を鍛えることや体重を減らすこと、亜鉛やビタミンDの栄養素を摂取する方法も有効です。
また生活習慣の乱れが原因になってホルモンバランスが乱れていることも少なくありません。生活習慣を見直すことや食事のバランスを整えること、睡眠バランスを見直すことも重要です。我慢汁が無くてもセックスできないことはありません。しかし、我慢汁が持つ働きを考えると我慢汁が出る方が健康的です。
体質が原因
我慢汁に個人差があるのは、体質による違いも関わっています。もともとすぐに我慢汁が出る人もいれば、ほとんど出ない人もいます。ただし、一回あたりに出てくる我慢汁の量は個人差が多いのも特徴です。その日で異なる体調の違いによっても我慢汁の出方には違いがあるため、その違いが体質なのか体調なのかは、区別がつきにくいのも特徴です。
我慢汁が出ると恥ずかしいという男性もいます。しかし我慢汁がもたらす作用を考えると、我慢汁が出ているのは自然なことです。むしろ、我慢汁がほとんど出ない男性は、体質に何らかの問題が隠れている可能性もあります。風邪を引いているときに、我慢汁が少なくなるなど一時的な変化が起こりやすいのも特徴です。
我慢汁が出るタイミング
彼女とキスをしているとき
我慢汁が出るのは、セックスをする直前だけではありません。彼女とキスをしているだけで我慢汁が出ていることもあります。ちなみに、我慢汁が出るのは勃起していることが前提です。勃起してない状態の場合だと、我慢汁が出ることはありません。つまり、キスをして勃起していることになるのです。
大人になると少しの刺激では勃起しにくくなります。しかし恋愛経験が浅い人や、しばらくキスやセックスをしてない人は、キスをするだけで勃起することも珍しくありません。特に激しいキスをする場合は、ソフトキスに比べると勃起して我慢汁が出やすくなります。キスをしているうちに我慢汁が大量に出て、パンツが濡れていることもあります。
彼女の胸を揉んでいるとき
女性の胸を揉んで興奮する男性は多くいます。男性は、もともと胸を揉むことが好きな生き物です。胸を揉んで勃起して、そのまま我慢汁が出ていることも少なくありません。特に長らくセックスをしてない男性は、胸に性的興奮を覚えやすい男性は我慢汁が多く出ます。
ちなみに胸を揉む行為は、セックスを誘っている場合も多くあります。胸を揉んで、その後の展開まで考えているため、気持ちが高ぶりやすいのも特徴です。気持ちの高ぶりが勃起を促し、我慢汁の分泌を促しています。いつも胸を揉んでいると、刺激が薄れるため、我慢汁は出にくくなります。会う頻度やセックスの頻度で変わるのが特徴です。
彼女に陰部を触られているとき
彼女にペニスを触れていると、勃起して我慢汁が出ることがあります。自分でオナニーするよりも、触られた方が我慢汁は出やすい特徴があります。触れているということに対して性的な興奮を覚えることが理由です。手で触られているときだけでなくフェラをされているときもよく出ます。
ペニスを触られると、本能的にセックスの準備に入ります。セックスできるように、我慢汁の分泌を促しているわけです。陰部を触れることへの刺激がないと、少し触っただけでも大量に我慢汁が出るのが特徴です。射精をしない範囲で刺激を与えると、どんどん我慢汁が出てくるようになります。
エッチしたい気持ちが高ぶっているとき
エッチしたいという気持ちが高ぶっているときは、普段よりも我慢汁が出やすくなっています。しばらくエッチをしてないと、ちょっとした刺激に対してもかなり敏感な状態です。たとえば、付き合いたい彼女と二人きりで一緒にDVDを見て、セックスとは関係ないのに興奮から勃起して我慢汁が出ることもあります。
相手との関係性によって我慢汁の出やすさが変わるのも特徴です。結婚していつも一緒にいる奥さんだと、一緒の空間にいるだけで勃起して我慢汁がでることはありません。しかし、好きな女性と初めて二人きりになったときなど、ドキドキしやすいシチュエーションだと我慢汁の分泌も促進されます。
我慢汁と早漏の関係性
そもそも早漏とは?
セックスは、脳から届く指令に基づいてペニスに信号を送ります。性的な興奮を得てから、勃起するメカニズムになります。その後は、女性の膣内にペニスを挿入して射精に至るわけです。このプロセスが、男性の視点から見るセックスの流れになります。挿入してから射精するまでの速度は個人差が大きいのも特徴です。
セックスしてすぐに射精してしまう状態が早漏です。セックスは男性が射精をすることで終わるため、女性は早漏の男性だと十分な満足感や幸福感を得ることができず、不満が残ることになります。こうした女性の気持ちを知っているため、早漏であることを引け目に感じている男性もいます。
早漏は性的な刺激が少ないことでも起こりやすいのが特徴になります。たとえば、毎日セックスをしている場合と月に一回のセックスでは、後者の方が性的な刺激が強くなって、早漏になりやすい特徴があります。我慢汁が体質によって変化するように、早漏も体質によって変わりやすくなります。セックスレスでセックスのペースが遅いと、一回あたりの射精スピードが上がってセックスへの満足度が少なくなる悪循環です。
早漏は我慢汁が早く出る?
早漏である男性は、性的な刺激に敏感な特徴があります。挿入してすぐに射精することも珍しくありません。このように早漏である男性は、我慢汁もすぐに出やすいのが特徴です。我慢汁は性的な興奮を覚えてから、セックスの準備に備えるために出てきます。すぐに出てくるということは、それだけ性的な刺激に弱いということです。刺激に対しての弱さや強さは経験や体質など、さまざまな要素によって決まります。
我慢汁がすぐに出てしまうことに悩みを持っている男性は、早漏の改善も行う必要があります。早漏はすぐに改善できるものではありませんが、刺激に慣れさせることによって射精のスピードを遅らせることができます。オナニーをして刺激を与えることも有効な方法です。速く射精してしまうことへの不安から、射精が促されてしまうことがあります。
早漏を改善する方法
早漏に悩みを抱えている日本人は多くいます。日本人男性の平均的なセックスの時間は7分程度で、女性が求めている10分以上のセックスは早漏の人ではなくても達することができていません。早漏を改善して我慢汁で恥ずかしい思いをしないためには、早漏の改善を行いましょう。性的な刺激に慣れるだけでなく、専用の早漏クリームやサプリなども販売されています。避妊具を使ってセックスをするときは、厚めのコンドームの使用をするとよいでしょう。
また、早漏は精神的な影響も大きいのが特徴です。速く射精してしまったどうしようという不安な気持ちが、皮肉なことに射精を早めてしまっていることもあります。早漏の改善を図る場合は、焦り過ぎないように気を付けることも大切です。少しずつ改善していくと言う気持ちを持てるかどうかがポイントになります。
早漏に対しての自覚
我慢汁がすぐに出る早漏の男性の中には、自分が早漏であることに気付いてないこともあります。そもそも早漏は病気ではなく、生殖機能は正常です。違っているのは刺激に強いかどうかの違いになります。早漏に対して自覚を持つことは、改善する意識を高めることにもなります。
我慢汁と早漏には深い関係性があります。我慢汁も早漏も体に問題があって起こることではありません。しかし、女性とセックスをするときにはどちらも気になる要素です。良いように取ると、我慢汁がすぐに出ることや早漏なのは、貴女とのセックスが気持ちいいからです。男性が性的に興奮をするのは、魅力ある女性です。
我慢汁と妊娠の関係性
我慢汁に精子は含まれない?
我慢汁は精子とは異なるものです。色が透明であること、味がするなど、視覚や味覚の違いも大きくなっています。我慢汁と精子が異なるものでも、我慢汁に少量の精子が含まれていることがあります。精子の含有量は個人差があること、そのときの我慢汁の量によっても変化します。
我慢汁で妊娠するリスクがあると言われているのは、少量ながらでも精子が含まれていることが理由です。しかし、通常の精子と比べても分かるように、精子の量はごくわずかになります。妊娠するためには、何億という精子を放出するのが一般的であることを考えると、我慢汁だけで妊娠する可能性は低くなります。
我慢汁で妊娠する噂の検証
我慢汁が原因で妊娠するという噂もあります。我慢汁に精子が含まれている以上、妊娠するリスクは抑えることができません。何度セックスをしても子供ができない夫婦もいれば、1回のセックスで子供ができることもあります。妊娠には相性も大きく関係していて、相性がいい相手だと少量の精子でも妊娠してしまうことは不思議ではありません。
我慢汁で妊娠する可能性は高くありません。しかし、可能性がゼロではない以上、妊娠のリスクがあることに向き合う必要があります。外に出すからと言って、コンドームを装着しないセックスはリスクを伴います。我慢汁だけでも妊娠する可能性がある以上、リスクに備えることが一番です。
望まない妊娠を防ぐために
男性の中には、お願いしてもコンドームを装着してくれない人もいます。コンドームはセックスの最低限のマナーです。外に出すと言っても、出すタイミングがずれてしまうと我慢汁に加えて、射精した一部の精子が膣内に侵入します。望まない妊娠を防ぐためには、避妊に対する意識が必要です。
避妊の方法は、コンドームを着用した方法だけでなく、低用量ピルを使った方法もあります。リスクが低いことや確実性が高いことから、避妊の方法としておすすめです。避妊するための手間やコストを考えると、コンドームを着用することの手間やコストはかなり小さくなります。避妊の重要性を相手の男性にきちんと伝えることも大切です。
不妊のときは、我慢汁も精子もしっかり出す
不妊で悩んでいる場合、我慢汁はできるだけしっかり出すことをおすすめします。我慢汁は膣内に潤いを与えるだけでなく、精子が通ってくる道を湿らすことによって、円滑に精子を膣に送り届けることが可能です。不妊を少しでも改善するためには、元気な状態で精子を膣まで送る必要があります。
また、射精した後も最後までしっかり出すことです。子宮の奥まで我慢汁が届くと、精子が酸にやられにくくなるため、精子が届く可能性が高くなります。我慢汁も精子もきちんとした理由があって排出されているわけです。無駄にしないという意識を持つことも大切です。不妊の原因によっても異なりますが、基本的なことから始めていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?我慢汁は、男性が性的な興奮をしている場合に分泌されるものです。状況や性質は女性の膣分泌液と似ているのが特徴になります。性的な刺激を受けると分泌されるため、分泌には個人差があります。また、我慢汁が原因で妊娠する可能性もゼロではなく、射精をしなくても避妊せずにセックスすることはリスクがあることにも注意しましょう。