腸内には、善玉菌と悪玉菌が存在しています。どちらも腸内環境のバランスに大きく関係しており、バランスが崩れる便秘の症状が現れてきます。善玉菌は腸内で体のために働いてくれる細菌、悪玉菌は腸内で体に悪影響を与える細菌です。悪玉菌が活発になると、ニトロソアミンやフェノイールなどの成分を多く蓄積します。これらの成分が原因となって便秘の症状になります。下痢も同じで、下痢と便秘は腸内の状態が悪化していることが考えられます。
乳酸菌、意識した方がいいかも?
乳酸菌のすごい効果「便秘」
突然ですが、便秘で悩んでいる方には、乳酸菌をおすすめします。乳酸菌が便秘に良いのは、乳酸菌そのものが善玉菌として働くことが理由です。善玉菌が腸内で足りなくなるのは、食生活の乱れや生活習慣の乱れなど、原因はいろいろあります。加齢によって、腸内の機能が低下してしまうことも要因です。乳酸菌にも数多くの種類があり、それぞれで働き方は異なります。乳酸菌の種類と効果を調べてから摂取することも大事です。
便秘の症状は放置していると重篤な病気につながることがあります。ちなみに、便秘は3日以上排便がない状態、排便があっても便が残っている感じがする状態です。便は食事から栄養分を抜き取った残骸であり、体にとって不要な存在でしかありません。便秘になって腸内に便が残り続けると、腐敗して体臭につながることもあります。便秘が気になる場合は、早めの対策を心がけましょう。
乳酸菌のすごい効果「ダイエット」
肥満に悩む現代人はたくさんいます。太るというのは、体が必要としているエネルギーに対して過剰なエネルギー摂取をしている状態です。太る原因となる脂肪には、内臓脂肪と皮下脂肪があります。痩せていても内臓脂肪が多くついていると、肥満と判断されます。隠れ肥満と呼ばれるもので、健康にも悪影響を及ぼします。ダイエットをするのは、美容面だけでなく健康面でもメリットがあります。大切なのは、どのようにダイエットをするかです。
ダイエットの基本は、食事のバランスの見直し、運動をすることです。太るのは、食事から得るエネルギー源となる栄養分が原因になります。食を見直すことはダイエットをする上で重要です。また、エネルギーを消費するのが運動になるので、食事と運動を合わせるのもポイントになります。しかし、忙しい現代社会において食事や運動を意識して改善する余裕がない人が多いのも事実です。そこでおすすめするのが、乳酸菌を使ったダイエットになります。
乳酸菌には、糖類を代謝する働きがあります。エネルギーの源になる糖類を消費することによって太りにくい体質を作っていくことができます。また、乳酸菌を摂取して腸内環境が改善すると、腸内の機能が高まる効果もあります。腸内環境は全身とリンクしているので、腸内が健康になると代謝機能全般が高まります。このように乳酸菌を取り入れること痩せやすい体質にすることができます。
乳酸菌のすごい効果「免疫」
空気中にはウイルスや病原菌が多く浮遊しています。一回の呼吸で体内にも多くの病原菌が入ってくるのですが、いつも病気になるわけではありません。これは人間が持つ免疫機能が働くからで、外から入ってきた病原菌を退治してくれます。体の健康状態を保つシステムは免疫機能によって作られており、体を守ってくれているのです。免疫機能は加齢に伴い、少しずつ機能が低下していきます。免疫機能を高めることが、いつまでも健康でいるためのコツです。
免疫機能を高める方法にはいくつかあります。乳酸菌を摂取するのも免疫強化の方法の一つです。乳酸菌は体内に入ると善玉菌としての役割を果たしますが、善玉菌には病気の原因となる悪玉菌を撃退する作用があります。悪玉菌が体の中に増えてしまうと、免疫機能を低下させてしまいます。その原因を善玉菌によって取り除くことができるため、乳酸菌が免疫機能にプラスになるわけです。
食事をするときに、口から入った食事はそのまま腸に達します。同じように口から入った病原菌も腸内に進みます。腸内でしっかり病原菌をブロックさせることが大事で、そのために善玉菌を増やす必要があるのです。善玉菌は、免疫機能を高めるサポート役であり、運動することや食事の改善をするなど生活習慣を見直す必要もあります。ストレスも免疫機能を低下させる原因になるので注意が必要です。
乳酸菌が多く含まれる食品
ヨーグルト
ヨーグルトは、乳酸菌や酵母をミックスさせて発行させる食品です。日本では健康や美容食品として位置づけされており、商品のバリエーションも豊富です。ヨーグルトの歴史は7000年とされており、世界各国で愛されている食品になります。食べるタイプのヨーグルトや飲むタイプのヨーグルトがあります。
乳酸菌は腸内に存在している細菌ですが、ヨーグルトに配合されている乳酸菌とは別物です。基本的にヨーグルトに含まれている乳酸菌は腸内に定着することができないため、定期的に取り入れる必要があります。定着できなくても、腸内に存在している善玉菌を増やすサポート的な存在として活躍します。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌はさまざまです。乳酸菌のタイプによって腸内での挙動は代わり、悪玉菌を撃退する働きをするもの、善玉菌を助けるもの、代謝機能を高めて腸内の働きを活発化させるものもあります。同じヨーグルトでも乳酸菌の種類によって体に与える効果は異なってきます。
キムチ
キムチと言えば辛みが特徴の食品ですが、辛さから体に良いというイメージはあまり無いかもしれません。しかし、キムチには乳酸菌が豊富に含まれており、腸内環境を整える働きがあります。白菜やニラなどを使ったキムチだと、植物由来の乳酸菌です。胃酸への耐性が高く、消化器官を超えて生きたまま腸に届きやすい特徴があります。
キムチに乳酸菌が多く含まれているのは、ヨーグルトと同じく発酵食品であることが理由です。ヨーグルトと違うのは動物由来の乳酸菌ではない点で、100種類を超える乳酸菌がキムチに含まれていると言われています。乳酸菌が多いのは、キムチに使用されている唐辛子も理由です。塩分が強いと乳酸菌の生成は抑制されますが、唐辛子はむしろ乳酸菌の生成を促します。
キムチに乳酸菌が多く含まれることが知られるようになり、健康や美容のためにキムチを購入する人も増えています。しかし、スーパーで販売されているキムチには乳酸菌が含まれてない場合があります。これは本場韓国のキムチと製造過程が異なることが理由で、味が変わるのを防ぐため調味液などが乳酸菌の生成を抑制します。
ぬか漬け
乳酸菌と言えば、ヨーグルトというイメージが定着しています。そして、ヨーグルトのパッケージには含有されている乳酸菌の種類がしっかり記載されています。乳酸菌は乳製品以外にも多く含まれており、ぬか漬けも乳酸菌を含む食べ物です。ヨーグルトに含まれている乳酸菌とは種類が異なり、腸内での働き方も違います。
ぬか漬けに含まれている乳酸菌は植物性由来の乳酸菌です。消化機能への耐性に優れており、生きたまま腸内まで届けることができます。ぬか漬けの乳酸菌は、製造過程により発生します。種類も多く、免疫機能に働きかけるものもあれば、悪玉菌を撃退する作用に優れているものもあります。乳酸菌によって挙動が異なるという点に留意しましょう。
腸内には、善玉菌と悪玉菌、どちらでもない日和菌が存在しています。この三つの細胞のバランスによって腸内は調整されています。理想的なバランスを腸内フローラと言い、ぬか漬けの乳酸菌には腸内フローラのバランスを整える働きがあります。
乳酸菌とビフィズス菌の関係
乳酸菌とビフィズス菌は違う?
乳酸菌と同じように、健康や美容効果が高いと言われているのがビフィズス菌です。広義の意味では善玉菌であるため、乳酸菌の一種になります。ビフィズス菌が有名なのは、乳酸菌の中でも特に、健康や美容面で効果が期待されるからです。乳酸や酢酸などを生成する働きがあり、ビタミンや葉酸など体に必要な栄養分も作り出します。
ビフィズス菌は、腸内にある善玉菌の中で99%を占めており、その数は実に10兆個とも言われています。ビフィズス菌がしっかり働いてくれるかどうかは腸内環境にかかっているわけです。酸素があると成長することができない偏性嫌気性であるため、他の乳酸菌のように自然界で棲息することはできない特徴もあります。
乳酸菌は乳酸を、ビフィズス菌はさらに酢酸も作る
乳酸菌は乳酸を生成する働きがあります。乳酸は水溶性の有機化合物で、グリコール酸やグリセリン酸、クエン酸などが含有されています。乳酸は疲労物質と混同している方も少なくないですが、疲労を軽減する働きがある成分です。体の疲れを癒すことは、免疫機能の強化にも繋がります。乳酸はビフィズス菌も生成しています。
ビフィズス菌は、乳酸に加えて酢酸を生成する働きもあります。酢酸には高い殺菌能力があるのが特徴で、腸内にある悪玉菌を撃退します。大腸の働きをサポートする働きがあるため、乳酸菌を取り入れる場合はビフィズス菌も一緒に取り入れることをおすすめします。他の善玉菌との親和性も高く、善玉菌としての効果を発揮してくれます。
ビフィズス菌が多く含まれる食品
ビフィズス菌は空気があるところで生成することができません。腸内の善玉菌の多くはビフィズス菌ですが、腸内の中で成長しては消えて、生まれています。ビフィズス菌は自然界にほとんど存在しない細菌で、食材から摂取することはできません。ビフィズス菌を摂取するためには、人の手で食品にビフィズス菌を組み込ませる必要があります。
ビフィズス菌を取り入れている食品は多く、代表的なものがヨーグルトです。しかし、空気に触れると生存できない性質があるため、どのようにビフィズス菌が保存されているのかも重要になります。小さなカプセルにビフィズス菌を入れて、腸内まで送り届けるように工夫している食品もあります。ビフィズス菌の含有だけでなく、しっかり腸内まで届くように工夫されていることが大事です。
乳酸菌を効果的に摂る方法
オリゴ糖などの乳酸菌のエサもいっしょに!
乳酸菌も細菌ですから、成長するためにはエサが必要です。乳酸菌のエサとなるのが、海藻や野菜に多く含まれているオリゴ糖になります。乳酸菌を体に取り入れる場合は、合わせてオリゴ糖も摂取することをおすすめします。特に腸内細菌が分解しやすい水溶性の食物繊維が多く含まれている食材を一緒に取りましょう。
乳酸菌の効果を発揮するためには、腸内で育てるという意識を持つことが大事です。乳酸菌の飼育をしっかり行わないと、すぐに乳酸菌は無くなってしまいます。腸内は悪玉菌が多く生息しているため、常に争いが起こっています。食生活の改善をして、乳酸菌が活躍できる場を作っていきましょう。
食後がおすすめ
乳酸菌には整腸作用があり、これは乳酸菌やビフィズス菌が腸内の細菌バランスを整えるためです。しかし、外部から摂取する乳酸菌の多くは腸内に到達することができても、その場で定着し続けることはありません。腸内は過酷な環境であり、元々耐性がない細菌が存在することは難しいからです。短い期間の中で、どれだけ乳酸菌が腸内で働いてくれるのかがポイントです。
乳酸菌も消化器官によって一部は消滅してしまいます。その原因となるのが胃酸などの消化液ですが、消化液の分泌が少ないタイミングが乳酸菌摂取のベストタイミングです。ご飯を食べる前は消化の準備をしているので消化液が多くなっています。そのため、食後に飲む方が腸に生きて届く乳酸菌は多くなります。
生鮮品は早く食べてあげないと乳酸菌が死ぬ…
乳酸菌は、腸内に入ると善玉菌として活躍しますが、存在そのものは細菌です。デリケートな細菌であるため、熱や空気への耐性がない乳酸菌も多くあります。乳酸菌が含まれている食品の中には生鮮品もありますが、そのままの状態にしておくと細菌の多くが死滅してしまう恐れがあります。
乳酸菌を腸まで送り届けることが大事ですが、口の中に含んだ時点で乳酸菌が既に死んでいることもあります。そうならないためにも、乳酸菌が含まれている生鮮品は早めに食べることが大事です。また、食品からではなく乳酸菌サプリを飲用するのも方法としてあります。
おすすめの乳酸菌製品
健康いきいき倶楽部 乳酸菌革命
ラブレ菌、ガセリ菌、ビフィズス菌などの乳酸菌が16種類配合されているサプリです。乳酸菌は体内に取り入れると胃液などで多くが消滅してしまいます。この商品に配合されている乳酸菌は、耐性に優れている有胞子乳酸菌が多く使用されています。使用されているカプセルについても酸やアルカリから乳酸菌を守る耐酸性のものです。
サプリメントは健康補助食品であり、副作用のリスクは小さい食品です。また、この商品は添加物が一切使用されていないので、添加物や化学物質が原因となって起こる体の不調も起こりにくいのが特徴です。他の乳酸菌サプリを試しても効果が無かった方、腸内の調子が悪い方、ゆっくり休めない方にもおすすめの乳酸菌サプリです。
乳酸菌ショコラ
乳酸菌が含まれている食品と言えば、乳製品が一般的です。この商品は、チョコレートの中に乳酸菌が配合されている特徴があります。チョコレートの中には食物繊維が多く含まれているため、食物繊維を摂りながら乳酸菌も一緒に取ることができる優れものです。持ち運びすることもできるので、場所を選ばず食べることができるのも続けやすさにつながります。
スーパーやドラッグストアなどでも多く取り扱っていますが、通販サイトでもお得なセットで販売されています。チョコ―レートなので、子供でも食べやすくおやつにしても最適です。ただし、たくさん食べたからと言って多くの乳酸菌が腸内に達するとは限りません。カロリーにも気をかけながら食べるようにしましょう。
カルピス 守る働く乳酸菌 L-92
カルピス社が独自に開発した機能性乳酸菌L-92が配合されている飲料です。脂肪ゼロの商品なので、健康や体型を気にしている方も安心して飲むことができます。無理なく飲み続けることができる200mlというのもポイントで、継続して乳酸菌を摂取することができます。体の中でもしっかり役割を果たしてくれる乳酸菌なので、体の中から強くなりたい方にもおすすめです。
人気の乳酸菌飲料であるため、口コミやレビューの評判も上々です。実際に飲用して体の変化が見られたという声や飲みやすいなどの声も多くあります。子供も安心して飲める成分なので、親子で飲んでいるという口コミもあります。定期便の利用をすることによって、さらにお得な金額で継続することができます。
まとめ
乳酸菌は、健康や美容、体型を気にする人におすすめです。乳酸菌も自然に存在する細菌であるため、殺菌されてしまうリスクがあります。乳酸菌食品を取り入れても、すべての乳酸菌が腸内に届いて仕事をしてくれるわけではありません。含まれている乳酸菌の種類や量も大事ですが、乳酸菌の耐性やサプリならカプセルの耐久性なども重要です。
乳酸菌を摂取して腸内の環境を整えても、乱れた食生活やストレス、運動不足が続くと元の状態に戻ってしまうことや状態が悪化してしまう恐れがあります。乳酸菌の効果を最大限に発揮するために、生活習慣の改善をあわせて考えることが大事です。