エッチにお金をかける必要がなく、相手に気を遣うこともなく快感を得られるオナニーは、手っ取り早く性欲を解消するのにはぴったりの行為です。男女を問わず誰でもオナニーすることはあり、それ自体は悪いことではありません。
しかし、オナニーをする頻度が多すぎるとオナニー依存、オナニー中毒のような状態になって日常生活や性生活に支障をきたすようになります。そこで、オナニー中毒の特徴やそうならないための対策の方法について解説します。
オナニー中毒とは
男性は女子に比べて一般的に性欲が強いため、毎日オナニーをするという人も珍しくありません。一方で女性のなかにも性欲が強くオナニーしないと満たされないという人もいます。
1日1回程度であれば問題はありませんが、それ以上の回数を毎日のように繰り返す状態は、性依存のひとつであるオナニー中毒であると言えるでしょう。具体的なオナニー中毒の状態について説明します。
1日何時間もする
オナニーは男性であれば射精、女性であればオルガズムの頂点に達することを目的として行うものです。一般的には30分、長くても1時間ほどでクライマックスを迎えるものです。
しかし、1日に複数回、また、何時間もかけて快感を貪るようなオナニーをするとそれだけエネルギーも消費され、ホルモンバランスも乱されます。また、それが癖になってしまい、さまざまな支障がでることがあるので注意が必要です。
オナニーの事しか考えていない
オナニー中毒になると、仕事をしていても趣味のことをしていても、ふと瞬間にオナニーのことが頭をよぎり離れなくなってしまうことがあります。常に頭のなかはオナニーのことでいっぱいとなり、今度する時はどんなおかずで、どんなグッズを使ってやろうかとそれだけしか考えられなくなってしまいます。
思考する内容のほとんどがそのことで占められてしまうため、仕事や日常生活にもさまざまな支障が生じることになるでしょう。
外出先などでもしてしまう
オナニーはとプライベートな行為であることから、人に見られることなく自分の部屋やトイレ、浴室などで行うのが普通です。オナニーしている最中を人に見られることは本来とても不快なものです。
しかし、オナニー中毒の状態になると人に見られるリスクよりも快感を求める欲望の方が上回るため、外出先のトイレなどを使ってやってしまうことがあります。自らの性的欲求を抑えられない典型的な症状と言えるでしょう。
他の事が手につかなくなる
オナニー中毒の状態になると、毎日の生活の中心となるのがオナニーになってしまいます。オナニーすることばかりに気がいってしまい、いかにオナニーを楽しむかということだけ考えるようになります。
仕事や友人関係よりもオナニーを優先するあまり、他の事が全く手につかなくなってオナニーばかりに耽るようになるため、人格的にも問題が生じることがあるでしょう。
オナニー中毒になってしまう原因
人に頼ることなく自分自身で性欲を処理することができるオナニーはパートナーがいない場合では、問題のない性処理の方法と言えます。しかし、一般的な限度を超えたオナニーのし過ぎは麻薬と同じような中毒症状と変わらなくなってしまうため注意が必要です。
なぜ一般的なオナニーの限度を超えて中毒になってしまうのか、その原因について考えてみましょう。
ストレス
一般的にはストレスが溜まると性欲が減退するもので、セックスやオナニーをする意欲がそがれてしまうものです。しかし、特に男性が肉体的疲労や精神的疲労が溜まると射精したくなることがあるように、ストレスが溜まることによっても、性欲が異常に高まることもあります。
ストレスが原因のオナニー中毒の場合は、ストレスの根本原因を取り除くか他の方法でストレス解消することができなければ、なかなか断ち切ることができません。
βエンドルフィンの中毒になっている
βエンドルフィンは、脳内に存在する神経伝達物質のひとつであり、モルヒネと同様の作用を示すことで知られています。性欲などの本能が満たされることで大量に分泌されるため、オルガズムの頂点に達することでこの上ない換気の状態になります。
しかし、目的が満たされるとβエンドルフィンの分泌は少なくなるため、さらに快楽を求めてオナニーを繰り返すことで依存症のような状態になることがあります。絶頂が終わると不安と恐れを感じるようになることから、永遠にオナニーを繰り返すことにもなります。
悩み事や不安がある
人間には、悩み事や不安があると何らかの方法でそれを解消して正常な状態を維持しようとする自己防衛本能が備わっています。一般的には、友人と遊んだり、お酒を飲んだり、好きな趣味に没頭したりしてそれらを解消しようとするものですが、その解消方法がオナニーに限定される人もいます。
オナニーは瞬間的に極度の快楽を得ることができるため、悩み事や不安を忘れさせてくれる効果があります。しかし、一度絶頂を迎えると残るのは虚しさや自己嫌悪感であり、それを払拭するためにさらにオナニーを続けてしまうという悪循環に陥ることがあります。
ネットやスマホの普及
昔は、オナニーのおかずというとドキドキしながら購入するエッチな雑誌ぐらいしかありませんでした。しかし、現代では、ネットやスマホの普及によって自宅に居ながら24時間いつでもエッチな画像や映像、体験談などに触れることができます。
ネットやスマホではサンプル動画だけでなく、無料で自由にアダルト映像を視聴することができます。いつでもオナニーのおかずがあるという環境がオナニー中毒を蔓延させているひとつの原因になっていることも考えられます。
オナニー中毒の弊害とは
オナニー中毒の人は、誰にも迷惑をかけず自分で性処理をしている自負もあり、特に悪いことであるという自覚は持っていないのが普通です。しかし、オナニーに依存してばかりいると体やメンタルに大きな弊害を及ぼすことになります。
自分ではなかなか自覚することができないオナニー中毒の弊害について、具体的な例をもとに説明します。
ホルモンバランスが崩れる
オナニーをすると特定のホルモンが分泌されるとともに別なホルモンの分泌が抑制されることになります。大きなホルモン分泌の変化によって快楽を得ることができるとも言えるでしょう。しかし、度が過ぎるオナニーは、女性の体のホルモンバランスを大きく崩してしまう原因となります。
生理不順や出血、不感症や不妊、など女性ならではのホルモンと関係する症状は多いため、中毒によってさまざまな弊害が生じるということを理解しておく必要があります。
セックスができなくなる
オナニー中毒の人は、セックスよりもオナニーの方が強い快感が得られると思い込んでいる傾向があります。男性から愛撫されたり、挿入されたりしなくても絶頂に達することができるため、積極的に男性を求めることはなくなります。
いざ男性とセックスするとなっても男性に興奮したり、男性の行為に感じることがなかったりするため、セックスでは満足できず、事が終わった後にオナニーすることになります。さらにオナニーでしか快感が得られないと信じ込むようになり、セックスを求めなくなってしまいます。
仕事などに支障がでる
仕事は長い時間にわたって思考することが必要となり、頭が冴えていないと仕事にならないことがあります。睡眠不足や2日酔いの状態で仕事がはかどることはありません。
オナニー中毒の状態では、瞬間的な快楽を得るためにほとんどのエネルギーや集中力を使っているため、仕事だからとシフトチェンジしようとしてもなかなか切り替えられないことがあります。小さなミスの連続が徐々に大きなミスへとつながり、仕事に大きな支障をきたすことも考えらるでしょう。
集中力が低下する
オナニーは刹那的な快楽を得るための行為ですが、人の力を借りずに自らを絶頂に導くにはそれなりの労力や精神力が必要となります。また、オルガズムに達した後の疲れやホルモンバランスの乱れは当然あり、それを繰り返すことによって思考力にも影響がでてくることが考えられます。
仕事や車の運転など、集中力を要する場面で集中することができなくなって思わぬミスや事故が発生するおそれもあります。
オナニー中毒を抜けだす方法
長い間、楽しみや快楽を求める対象がオナニーだけという人の世界はとても狭いものとなっています。オナニー以外のことに関心をもつことを自ら避けている状態が続くと、ますます中毒から抜けられなくなってしまいます。
そこで、いつもオナニーすることしか考えられないオナニー中毒の人がなんとかその中毒から抜け出す方法についてまとめてみました。
没頭できる趣味を持つ
オナニー中毒の人には、オナニー以外の楽しみが何もない、趣味を持たないという人が多くいます。オナニーしか楽しいことがないと決めつけていることもあって、快楽、ストレス解消は全てオナニーに求めようとします。
この状態が長く続けば続くほどオナニー中毒から抜け出すことは難しくなります。できれば友人を誘って一緒に楽しく続けられる趣味を持てると気が紛れるだけでなく、趣味の魅力を知り没頭することができるようになるでしょう。
恋人を持つ
オナニーは自己完結の性的行動です。快感を得るのに人の力を借りることがありません。しかし、その環境に慣れてしまうと生身の異性と体を重ねることができなくなってしまうおそれもあります。
勇気を出して恋人をつくれば、性欲の解消の相手ができるとともにセックス以外の面でもパートナーがいることで楽しいことがいっぱいあることに気づくことができるでしょう。ただ、セックス依存症にならないようにパートナーに性欲を抑制してもらうことも大切です。
いろいろな人と会う
オナニー中毒の人は性欲の解消を自分自身にしか求めることがないため、極単にいえば人と接触する必要がありません。いつも自宅にこもってオナニーに耽ることしか考えていないため、徐々に社会から孤立していくことも考えられます。
いろいろな人に出会うことによってオナニーよりも楽しい、素晴らしいことがあると実感できれば、自然にオナニー中毒から抜け出すことができます。オナニー中毒の期間が長い人にとってはシフトチェンジするのに少し時間がかかるかもしれませんが、徐々に体や心を慣らしながらリアルな世界での人とのコミュニケーションが楽しめるように努力することが大切です。
ネットやスマホを禁止する
ネットやスマホは情報を収集したり、ショッピングや音楽、映像を楽しんだりできる便利なアイテムです。しかし、常にネットやスマホに依存していないと不安になるというネット依存症も大きな問題になっています。
オナニー中毒の人にとっては、いつでもエッチな情報や映像などを入手できるネットやスマホはなくてはならないものです。したがって、中毒から脱出するためには強制的にネットやスマホがない環境で生活することに慣れさせることも必要です。
まとめ
性欲が高まった時、男性の力を借りずに自宅で簡単に処理できるオナニーはとがめられるものではなく、むしろ体や心のバランスを維持するためには必要なことです。しかし、何にでも限度があるようにオナニーの頻度にも限度があります。
いつもオナニーをすることしか考えられず、1日に何度も何時間もオナニーに耽るという状態はオナニー中毒と言えるでしょう。体や心に影響を及ぼすだけでなく仕事や日常生活にもさまざまな支障をきたします。愛する人ができてもセックスできないおそれもあるため、自分にとって効果的な方法でオナニー中毒を脱出することが大切です。