パンセクシャルって何?あなたはパンセクシャル?診断サイト、他

  

SNSやニュースなどでも最近よく耳にするのが、パンセクシャルです。パンセクシャルとは、全性愛者のことで、性別の観点に関係なく、その人自身を愛することが出来る方の事を指します。

最近よく耳にする「パンセクシャル」って何?

パンセクシャルの意味

このパンセクシャルという言葉、近年有名になりつつはありますが、まだまだ世に認知されきっては居らず、パンセクシャルの方本人でさえ、自分をパンセクシャルというタイプとは認識できていない方が少なくありません。その結果、自身のセクシュアリティを思い悩む方も多く、間違ったセクシュアリティ判断をされてしまっている方も少なくありません。

セクシュアリティの認識は非常に重要で、自分自身のためにも大切な事ですので、このパンセクシャルは、一刻も早く世に広まるべき考え方と言えるでしょう。

パンはギリシア語で「全て」

パンセクシャルのパンは、ギリシア語で全てという意味を指します。その為、直訳で、全ての性別という意味になり、全ての性別を愛する事が出来るタイプの人となるのです。

好きになった人の性別が、男性であれ女性であれ全く関係なく、女性として、男性としてでは無く、その人個人として愛することが出来る方のことを、パンセクシャルと呼びます。たまたま好きになったのが異性でも、同性でも、当の本人にはそんな事は関係ありません。好きになった人であれば、どんな性別であれ、関係なく愛すことが出来ます。

性別やジェンダーを超えて

人を愛するのに、性別やジェンダーは関係ありません。一番大切なのは、当事者達がお互いの事をどう思っているかに付きます。パンセクシャルの方はその点が非常に優れており、その人個人を、人として見ることが出来ますので、ものの見方が非常に柔軟な傾向があると言えるでしょう。

あくまでその人個人を愛し、その人が性転換をしようが、そんなものは関係ない。正に、深い愛情を感じる存在が、パンセクシャルの特徴と言えます。また、自分自身の性別を変えたいとは思わず、あくまで自分は自分のまま、全性を愛する事が出来るのが、パンセクシャルの特徴です。

バイセクシャルとどう違うの?

バイセクシャルは男性も女性も好きになれる

パンセクシャルはその特徴上、バイセクシャルと勘違いされてしまうこともありますが、微妙に違うのがパンセクシャル。パンセクシャルは、全く性別の観点そのものが無く、例え好きになった人が男になったとしても女になったとしても、あくまでその人個人として愛すことが出来る、一種の博愛精神に基づいた考え方の持ち主と言えるでしょう。

イマイチ線引きが難しい所ではありますが、より広い定義で愛を語るのであれば、パンセクシャルの方が、より幅広いと言えます。バイセクシャルの場合、人によっても異なりますが、その人の性別が変わったら愛情が変わるという方も中にはいますので、やはりパンセクシャルとは違う物であると言えるでしょう。

パンセクシャルは性別関係なし

パンセクシャルは、性別に全く関係なく、その人個人を愛するタイプの方です。その為、最初から性別で左右をすることはありません。お相手を探す際に、相手が人間であるという認識から入りますので、非常に視野を広く持つことが出来るでしょう。

もちろん、当然ですが誰でも良いという訳ではありません。性別というカテゴリーにとらわれる事はないものの、その人の内面やルックスを非常に重視してチェックし、その人本来の魅力を最大限確認する傾向があります。

これはパンセクシャルの方に限ったことではありませんが、より頭を柔らかくして、その人本来の姿をチェックするのが、パンセクシャルの方の特徴です。

あなたの彼(彼女)が性転換したら…

例えば、現在付き合っている人がいるとして、お相手が自分の性別を変えたいと言ったら、パンセクシャルの方はどのような考えを持つのでしょうか。答えは、どちらでも良い、です。

その理由は、パンセクシャルの方は性別では無く、あくまでその人本来を好きなので、性転換をしたところで全く関係なく、変わらず愛し続けることが出来ると言えるでしょう。性転換をしたことがきっかけでその人の性格が全く別人のように変わってしまったら話は別ですが、見た目が変わって位では、愛がゆるがないと言う心情があります。

あなたはパンセクシャル?診断してみよう

LGBTセクシュアルマイノリティ自認チェックシート

http://www.nichizyou-asexual.net/lgbt-jinin
自分のセクシュアルは一体どのようなものなのか確認するためには、こうした自認チェックシートを活用する事もおすすめです。自己判断で色々とマーキングを行う事で、自分のセクシュアルマイノリティを見つめ直し、自分の恋愛観を考える事が出来るでしょう。

自分が思って居たセクシュアルマイノリティと違っても、慌てる必要はありません。あくまで自分は自分。自分自身を受け止めて、今後どうして行くかを考える事が、重要なポイントになります。

まだパンセクシャルそのものの診断はない

まだまだパンセクシャルは、世に認知されていないタイプで、研究途中にあることもあり、パンセクシャルそのものの診断はありません。自分がパンセクシャルかどうかを専門で確認する診断はまだありませんので、上記のようなサイトを使って、チェックして見るのが1つの手と言えるでしょう。

近年非常に良く耳にする言葉という事も有り、気がついたら診断が出来ていたという事もあり得ることです。どうしても専門的な診断をしたいという方は、少し待ってみるか、思い切って専門のカウンセラーに相談することも1つの方法といえるでしょう。

とはいえ、専門カウンセラーでも、まだパンセクシャルはボーダーラインが曖昧と感じている方も居ますので、カウンセラーによっては、バイセクシャルと言われる事もあります。プロでも間違ってしまう事がありますので、あくまで1つの参考として聞いておくのも1つの手と言えるでしょう。

脳の性別診断

http://apartment.la.coocan.jp/shindan/
このようなサイトで、脳の性別診断をすることも可能です。脳の性別診断とは、自分の考え方が男性女性どちらよりにあるのか診断をすることが出来る診断で、自分が思って居なかったような結果になる事も有るでしょう。

あくまで一診断ではありますが、こうした診断によって、自分の考え方が男性女性どちらよりになるのかなど、チェックする事が出来ます。この診断結果がイコールでセクシュアリティに反映されるという訳ではありませんが、一種のテストとして楽しむ事が出来るでしょう。

他にもあるトランスジェンダー

オムニセクシャル、アンビセクシャルとも

パンセクシャルは、オムニセクシャル、アンビセクシャルと呼ばれる事も多く、いずれも、身体的、考え方的、内面的など全てにおいて、性別に関係なく、その人の事を愛する事が出来る方として知られています。

トランスジェンダーの一種として扱われてはいますが、まだまだ世間に認知されて居らず、苦しい思いをしている方も少なくありません。パンセクシャルはあくまで、その人本来を愛する事が出来る、非常に考え方が柔らかい持ち主の事を指しますので、決して恥ずかしがる事はないでしょう。

アセクシャル

こちらもまだ世間にあまり認知されていないトランスジェンダーの一種として扱われているのが、アセクシャルです。アセクシャルは、無性愛の意味で、人に対して性的愛情が全くわかない方の事を指します。

これは男性女性に関係なく、好きな人を挙げてと言われると困ってしまうほど、人に愛情的な関心が無い、恋愛対象として見られる人が居ない方の事を、アセクシャルと言うのです。運命の人と出会っていないだけなのかと勘違いされてしまうのですが、元々そこまで恋愛に執着が無く、人を愛する事が出来ないタイプの方として知られています。

とはいえ、気配りや配慮が出来る心優しい方が多く、あくまで、性の対象として相手を見られないだけという点がポイントです。結婚をする必要が有るのであれば同性とも異性ともする事が出来ますが、あくまで恋愛的な関心はわかない、一見冷めたように見られてしまうタイプの方と言えるでしょう。

パンセクシャルの話題を扱うブログ

Salute!

http://minnadekanpai.blog.shinobi.jp/%E3%82%BB%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB/
自身をパンセクシャルとして、自分の考えをまとめる為に綴られた、こちらのブログは非常に為になります。自身のパンセクシャルについてしっかりと向き合い、それぞれのXジェンダーの考察を合わせて行う、法律家を目指す学生さんが書いて居るブログです。

法律家を目指されている事もあり、非常に文章力が高く、わかりやすく書かれて居る点が特徴になります。自身をトランスジェンダーかどうか把握し切れて居らず悩んでいるという方にも、おすすめのブログです。

文野’s オフ会報告ブログ

http://fuminooff.hateblo.jp/entry/2016/09/12/175018
LGBTよりも更に細かいXジェンダーの方達のことを指す、GSRDの方達も含めて、詳しく解説されているブログです。LGBTに関しては、近年取り上げるメディア等も増えてきましたが、まだまだGSRDの部分に関してはわからない事も多く、本人も悩まれているという方が少なくありません。

GSRDの場合、認知度がまだまだ低く、専門カウンセラーに行っても理解されないというケースが多いのが難点です。が、こちらのブログではそうしたGSRDの方についても、わかりやすく、丁寧に説明がされているのが特徴と言えるでしょう。

rose10 – LGBT

https://lineblog.me/white_danish/archives/796691.html
自身もLGBTであるrose10さんの書かれて居るブログです。
ご自身はLとB、どちらかというとバイセクシャルであることを公言されており、少しでもLGBTの人を知って欲しいという事も含めて、ダイエットや美容と共にブログを綴られています。

非常に快活に、読んでいて明るく楽しくなれるような文章が特徴で、LGBTの方に限らず、どなたが読んでも楽しめるタイプのブログと言えるでしょう。

まとめ


パンセクシャルを始め、世界にはトランスジェンダーと呼ばれるマイノリティ、マジョリティが多く存在します。ですが決してそれはおかしな事では無く、あくまで個性として受け止められるべきものですので、心配することはありません。

大切なのはまず、自分自身が自分のセクシュアリティと向き合うという事。自分自身の考え方をよく理解して付き合っていくためにも、正しいセクシュアリティをまずは学んで、日頃の生活を送る必要があるでしょう。専門機関に行かずとも、現在ではネットだけでこれだけの事を理解することが出来、簡単にテストなどを行うことも出来ますので、非常に便利と言えます。

自身のセクシュアリティがわからない、自身の考え方がどういった名前になるのかもやもやとしていると言う方にこそ、まずは丁寧に自分を向き合う事をおすすめします。