性欲がないのは異常なことではない?!男女別性欲減退の原因と改善方法

  

「男性は自慰行為をするもの」「女性にだって性欲はある」それが一般的だとされています。性欲がないことはまるでおかしいことのように扱われることも多いでしょう。

「性欲がない自分は異端者なのだろうか」と悩む人もいれば、「最近性欲が減ってきているから回復させたい」と望む方もいるでしょう。

今回はそんな性欲についてご紹介していきたいのです。性欲がないことは異常なのか、また性欲を回復させるにはどうすれば良いのか、詳しく見ていきましょう。

性欲がないのはダメなこと?

 恋愛感情も性欲ももつことがないアセクシャル(無性愛)とは?

「性欲がないことは異常なのか」

まずはこれに対する返答をしていきましょう。

「いいえ、性欲がないことは決して異常ではありません」

最近ではセクシャルマイノリティとして、さまざまな性別・性癖・趣味嗜好が受け入れられるようになりました。「LGBT」や「ジェンダーレス男子」など、新しいジャンルの言葉も耳にする機会が増えたことでしょう。

このジャンルのひとつに「恋愛感情がない」「性欲がない」そんな人たちを表す言葉があります。それがアセクシャル、もしくはノンセクシャルです。この2つの意味についてご紹介しましょう。

アセクシャル(無性愛)

まずはアセクシャルの意味からです。別名「無性愛」とも呼ばれますが、この意味を調べたところ、こんな風に定義されていました。

無性愛とは、他人に対する性的な魅かれの少ないこと、または性的な行為への関心や欲求が少ないか、あるいは存在しないことである
出典:Wikipedia

恋愛感情というものを一切抱かないし、それと共に性欲も感じない、そんな人達を表す言葉です。

ノンセクシャル(非性愛)

ノンセクシャルを簡単に言いますと「恋愛感情はあるけど性欲がない人」を指します。アセクシャルと違い、恋人への特別な感情はあります。でもその恋人と「セックスをしたい」というような性的欲求を感じないのです。

・アセクシャル:恋愛感情も性欲もない
・ノンセクシャル:恋愛感情はあるが性欲がない

この2つに共通するのは「性欲がない」ということ。これを見てもわかるように、「性欲がない」というセクシャルマイノリティは存在するのです。性欲がないからといって異常なことではないという意味がおわかり頂けるでしょう。

「今まで性欲を感じたことがない」というのであれば、このどちらかに当てはまっている可能性が高いと言えます。しかし「減ってきた」というのであれば、別の原因で性欲が減退しているためかもしれません。次項からはこの原因について、男女別でその要因を見ていきましょう。

性欲がなくなる原因(男性編)

①仕事が忙しすぎる

仕事が忙しすぎると、それ以外のことに割く時間すら作る余裕がありません。また疲弊しきってしまえば、性欲を満たすための気力すら奪われることでしょう。性欲がないというよりも「性欲を感じる余裕がない」という方がしっくりくるかもしれませんね。

②亜鉛不足

大事な栄養素としても知られる亜鉛。男性の場合この亜鉛が不足していると、男性ホルモンのひとつテストステロンが分泌されにくくなります。テストステロンは性欲や精力をコントロールする大事なホルモン。この男性ホルモンが減少するために、性欲も減退してしまうのです。

 ③ビタミンD不足

「亜鉛は摂取しているけどビタミンD不足」これではテストステロンを増強させることができず、せっかく分泌されたテストステロンを生かしきることはできません。亜鉛同様、男性ホルモンに大きな影響を及ぼす栄養素がビタミンDなのです。

④今の彼女に飽きた

カップルの危機として最も大きな問題が倦怠期。そのマンネリ感を感じてしまうと、トキメキやドキドキといった興奮要素がなくなり、結果性欲がそそられないということになってしまいます。精神的刺激がないということは、そのまま性欲減退と比例してしまうのです。

⑤女性に怖さを感じている(過去のトラウマなど)

「元カノに浮気がバレて修羅場った」「友人の結婚生活が悲惨」など、女性に対する恐怖感や嫌悪感を抱いてはいないでしょうか。これらの感情は、女性に対する性的興奮を大きく下げる感情です。そのため女性に魅力を感じなくなり、性欲も減退しているのかもしれませんね。

 性欲がなくなる原因(女性編)

①ストレスを抱えている

ストレスを抱えていると、どうしても気分が向上することはありません。性的欲求は活力があるときに感じやすいもの。そのためストレスなどで気分が沈んでしまえば、その分性欲がなくなることも充分に考えられます。また単純に「性的行為をしたとしても悩みが邪魔して集中できない=気持ち良くない」ことからも性欲がなくなることが考えられます。

②ホルモン分泌の減少

生理周期などで元々ホルモンバランスが変動しやすい女性。生活習慣やストレス、他にも加齢などによってこのホルモンバランスが乱れてしまえば、自律神経などが正常に働きません。特に女性の性欲が左右されるエストロゲンが減少してしまうと、性欲が一気に減退することになるでしょう。

③睡眠不足

睡眠不足がもたらすメリットなど何ひとつありません。ホルモンバランスも乱れますし、疲れも取れないため気力もなくなります。他にも寝不足というのは身体に大きな負担をかける行為ですので、パワーを必要とする性欲そのものが減退することにもなるでしょう。

④容姿にコンプレックスがある

自分の容姿にコンプレックスがあると男性に対して積極的になりにくく、例え口説かれたとしても「騙されているんじゃないか」「なんで私なんか」と疑心暗鬼になってしまうはず。こうなると性欲がなくなるどころか、恋愛感情を持つことすら難しくなってしまいます

⑤彼との仲がうまくいっていない

男性同様「マンネリ」が敵ということもありますし、うまくいかないということはギクシャクしている状態。そんなギクシャクしているときに、お互いの全てをさらけ出す性行為をしたいなんて感じないことでしょう。「セックスをする雰囲気じゃない」というのも、立派な性欲減退の原因です。

性欲を取り戻す方法

ここまでの情報を見て、性欲がないことを「セクシャルマイノリティとして普通のことなんだ」と安心する方もいるでしょう。しかし中には「性欲がないなんて嫌だ」「性欲を感じる日々に戻りたい」と性欲の回復を望む方もいるはず。

そこでここからは性欲を回復させる4つの方法をご紹介していきたいと思います。「1度実行したから完璧に性欲が戻った」なんてことはまずありません。どれも継続してこそ効果があるものです。ぜひ日々の習慣として取り入れてみてくださいね。

1.一日のうちでリラックスできる時間を作る

性欲がなくなる原因として、男女共に共通しているのがストレス。これがあるだけで、性欲は一気に減退してしまいます。

しかしストレスの原因を取り除くのは決して簡単ではありません。会社の人間関係や経済的困窮など、そう簡単に解決できない問題もあるはずです。そこでストレスの原因を取り除く努力ではなく、ストレスを感じない時間を作ることを心掛けてみましょう。

朝15分だけ早く起きてゆっくりコーヒーを飲む、少しお高めの入浴剤を使い長時間半身浴を楽しむ、帰宅後何もしないボーっとした時間を30分作る、その方法は何でも構いません。

この「ストレス全くない時間」を作るだけでも、日々のストレスで蝕まれた身体や心をリラックスさせることができるのです。溜まったストレスを軽減させることができれば、おのずと性欲も回復していきますよ。

2.赤ワインを適度な量飲む

赤ワインには誰しも耳にしたことがあるであろう栄養素、ポリフェノールが豊富に含まれています。このポリフェノール自体が性欲に効果があるというわけではなく、ポリフェノールが持つある働きがポイント。

ポリフェノールには「フェニルエチアミン(別名:PEA)」という脳内ホルモンを分泌させる働きがあるのです。このフェニルエチアミンは性欲増強効果がありますので、赤ワインを飲むことで性欲の回復が見込めます。

3.マンネリ脱却のために新しいことを試す

性的興奮を煽るためには精神的刺激が必要不可欠。そのため打破すべきは興奮度を極端に下げてしまうマンネリです。マンネリ感を払拭するために、新しい何かにチャレンジしてみましょう。

露出度の高い下着を身につける、ラブホに行き環境を変える、したことがない体位を試す、大人のオモチャを使ってみる、そんな「いつもとは違う」という刺激を感じることができれば、まるで義務化しているようだったセックスも楽しめるようになりますよ。

4.性欲アップに効果的な食べ物を食べる

ここまでご紹介してきたように、亜鉛・ビタミンD・ポリフェノールなど、性欲を左右させる栄養素というものはたくさん存在します。この「性欲をアップさせる栄養素」をしっかり摂ることができれば、性欲を回復させることができるでしょう。

そんな性欲を回復させる栄養素を摂取するためにおすすめなのが、以下の5つの食べ物です。毎食必ず食べろとは言いませんが、積極的に摂取するように心掛けてみてくださいね。

・セロリ

独特の香りを苦手とする方もいますが、セロリの香りにはアンドロステロンとアンドロステノールという2つのステロイドが含まれています。この2つは、体内で消化されることで異性を引き付けるフェロモンへと変化するのです。

・かぼちゃの種

ハムスターのおやつとして選ばれるかぼちゃの種ですが、実は人にもおすすめの食べ物。かぼちゃの種には亜鉛が豊富に含まれていますので、男性ホルモン・テストステロン多く分泌することができます。

ちなみにテストステロンは男性だけでなく女性も持っているホルモン。男性と同じくテストステロン値が高くなれば、それだけ女性も性欲を感じやすくなるますよ。

・アスパラガス

アスパラガスに含まれる栄養素の中でも、特に注目したいのが2つの栄養素。カリウムとビタミンBです。これらはヒスタミンを効率良く生成することができます。充分なヒスタミンがあれば、セックス時にも強いオーガズムを感じられるようになりますよ。

・バナナ

カリウムは、アスパラガスだけでなくバナナからも摂取することができます。また性欲を左右するテストステロン。これを多く分泌する働きを持つブロメラインも含まれていますので、性欲を感じやすくオーガズムに達しやすいという嬉しい効果があります。

・牡蠣

亜鉛の宝庫として有名な牡蠣。これだけでもテストステロン増加のためにおすすめなのですが、それ以外にもD-アスパラギン酸とN-メチル-D-アスパラギン酸という2つのアミノ酸も要注目。この2つはテストステロン以外のホルモン分泌に欠かせない栄養素ですので、整ったホルモンバランスをもたらしてくれます。

性欲がなくても大丈夫!でも性欲が欲しい人は改善策を試してみて

アセクシャルやノンセクシャルなど、性欲がないことを普通とされるセクシャルマイノリティが存在する以上、自分に性欲がないからといって悩む必要はありません。性欲がなくても問題ありませんし、該当する人たちにとってはそれが正常なことなのです。

しかしもしこれらの当てはまることがなく、かつ性欲を回復させたいのであれば、今回ご紹介した4つの方法はしっかり覚えておいておきましょう。

1:リラックスできる時間を作る
2:赤ワインを飲む
3:マンネリを打破する
4:性欲アップ効果がある食べ物を食べる

継続することで意味を成す方法ばかり。ぜひこれらの改善策を習慣化し、性欲の回復を目指してみてくださいね。