最近は、色々な所でモラハラという言葉を聞く機会がふえてきました。テレビのニュースなどでも度々紹介されていたり、モラハラ夫という言葉も登場するなど、すでに社会問題になってきております。軽度なモラハラから重度なモラハラなど色々な種類がありますので、もしかしたら、こちらのページを見ているあなたもすでにモラハラの被害者になっている可能性があります。
こちらでは、モラハラについての基礎知識が全くない方のために、モラハラがいったいどのようなものなのかというモラハラのベーシックな情報をご紹介します。
モラハラって結局ナニ?
モラスハラスメントの略
モラハラという言葉は略語となっており、本来はモラルハラスメントというのが正しい名称です。モラルハラスメントがモラハラという俗語として浸透したのは、やはり芸能人夫婦の離婚問題からだと思います。それまでのモラルハラスメントは、デリカシーがないといった意味あいであったり、嫌がらせというような軽い意味で使われていた為、モラルハラスメントが離婚の理由になるとは思っていなかった方も多く、世間に衝撃を与えました。その後、モラルハラスメントはモラハラという言葉が定着し、モラハラには色々な意味を持つようになってきたのです。
その為、以前のモラルハラスメントの意味しか知らない方や、沢山のモラハラの意味の中から少ない情報のみしか知らないという方は、モラハラの色々な意味を知って驚かれるのです。モラハラは精神的な意味合いがありますので沢山の事柄がモラハラにカテゴライズされるのです。
無視
こちらが話しかけても無視されるのはモラハラにあたります。相手に対して攻撃していないのですからモラハラにあたらないと思われている方もいますが、無視は非常に残酷で暴力的なモラハラになりますので、パートナーや職場の同僚に無視している方は、モラハラの加害者になっている可能性が高くなっております。
無視をするという事は、単に相手の発言に応対しないという事ではなく、相手の存在を全否定していることにつながります。無視している相手なんかいらないという意思表示にもなりますので、相手の方にとっては非常に精神的に辛い状況になります。もし現時点で無視されているような場合には、モラハラを受けていることになりますのでストレスを溜めこまないように注意してください。
暴言
暴言もモラハラの特徴的な行動になります。暴言の中でもモラハラの特徴としては、何を言っても否定的な言葉を言われる事です。相手は無意識にターゲットを敵視しておりますので、暴言によって相手を否定し、自分が上だとマウンティングしたくなっているのです。
特に家族や会社の同僚や上司などからこのような暴言を受けると逃げ場がありませんのでとても大変です。暴言などを吐いてしまっている方や、日常的に暴言が吐かれてしまっている方、暴言によるモラハラを受けている可能性が高くなっております。
物に当たる
物に当たるのも立派なモラハラになります。手元にあるリモコンであったりティッシュなどを相手に向けて投げたり、昔のアニメで有名な並べられた食事をひっくり返したりなどもモラハラに当たります。
無理なお金の無心
無理なお金の無心もモラハラになります。よくダメ彼氏から無理なお金の無心されていて苦労している女性などもいますが、これも立派なモラハラになります。無理なお金の無心をするモラハラは、お金を支払っているかいないのかという所が問題ではなく、無理なお金の無心をした時点でモラハラになってしまいますので十分に注意してください。もし冗談でも無理なお金の無心された場合でもモラハラになります。また、両親から無理な仕送りなどを強要される場合もモラハラになりますので、合わせて注意してください。
モラハラをしがちな男性の特徴
モラハラをする男性というのは沢山いますが、意外にタイプが偏っているのが特徴になります。モラハラをする割合が高いタイプの男性を避ける事で、付き合ったり結婚した後のトラブルを避ける事ができます。こちらでは、モラハラをする事が多いタイプの男性についてご紹介します。
外面はすごく親切で優しい
モラハラ男性の特徴としては、外面はすごく親切で優しいという事が挙げられます。モラハラの男性は、とにかく人の目を気にしますので、とにかく外面は非常に良いというのがポイントです。モラハラの被害を受けている方の特徴として、友人や知人に相談すると、あんなに親切で優しい人が信じられないと信じてもらえないというケースが沢山あります。もちろん外面はすごく親切で優しい方の全てがモラハラをするという事はありませんが、異様に他人の目を気にして良い格好をしたがりの方は、危険だという事です。
基本的にメンタル面が弱い
モラハラをする方の特徴としましては、メンタル面がかなり弱いといった特徴があります。些細な事で傷付きやすいので、そのイライラを他人にあたっているのです。他の人にしてみれば、ほんの些細な事であっても、メンタルが弱い方には一大事なのです。周りの方からしてみれば大したことでもないので労わらないでいると、辛い状況を理解してもらえずにストレスがたまりモラハラの行動に繋がるのです。
ストレスの多い仕事をしている
ストレスの多い仕事をしているという方もモラハラの加害者になりやすいと言われています。お医者さんの方や会社経営者の方などストレスが溜まりやすい立場の方であったり、ストレスのたまりやすい職場で仕事をしている方は、モラハラの加害者になりやすいと言われております。最近ではシステムエンジニアなどIT系の会社のような四六時中パソコンを触っているような会社であったり、美容師やブラック企業のように拘束時間の多い職業の方などもモラハラの予備軍と言われています。
息を吐くように平気で嘘をつく
息を吐くように平気で嘘をつく方もモラハラをしやすいと言われております。息を吐くように平気で嘘をつく方は、自分を少しでも良く見せたいという自己愛が強い方ですので、自分の魅力が伝わっていないことに対する憤りが常にあります。そのために、少しでも自分が敬われていないとイライラしてしまいモラハラを起こしてしまうのです。
また、自分が一番偉いと思っている部分がありますので、彼女や配偶者が回り方認められたりすると、その状況にイライラしていまってモラハラととられる行動をとるようになるのです。
なぜモラハラに走るのか…その原因
モラハラ行動を起こす方というのは、ある日、突然にモラハラ行為を行うのではなく、モラハラを起こす原因なりきっかけがあります。もちろんモラハラを起こすような男性に近付かないのが一番ですが、義両親であったり、仕事の同僚や上司の方など避けようがない男性と付き合わなければいけない場合もあります。そこで重要になってくるのが、モラハラの被害を最小限に抑える事です。
そこでこちらでは、モラハラの原因をしっかりと頭に入れて、モラハラ被害を最小限に抑えられるように学習していきましょう。
自己愛性パーソナリティ障害
モラハラの原因として多くなっているのが、自己愛性パーソナリティ障害です。自己愛性パーソナリティ障害とは、自分を過剰評価しやすく他者と共感できるような力が薄いという特徴があります。人間は幼い頃は自分を過剰評価する事が多いのですが、年を重ねるにつれて徐々に薄れていくのですが、自己愛性パーソナリティ障害の方はそれがありません。
自分を過大評価しつつ、周りからの評価にも敏感ですので、自分の中の理想と周りの方の評価の低さのギャップにイライラしてしまい、モラハラを起こしてしまうのです。自分は凄いと思っていても、周りからしてみると大したことがないという現実なのですから、単に甘えているだけと思われやすいのですが、この状況に耐えられなくなった男性がモラハラを起こしやすくなっているのです。
家庭環境が起因している場合も
モラハラの原因の中で増えているのが家庭環境が原因のものです。特に幼少期の家庭環境に歪みがあるとどうしてもモラハラを起こしやすい男性になりやすいと言われております。最近は、子どもの数が減少しておりますので、一人っ子のご家庭が増えております。そのため子供一人にかける事ができる時間が増え、過干渉に繋がります。過干渉になると親の意見を鵜呑みにしてしまい、自分で考える力が弱いというのも、モラハラになりやすい人格が育ちやすいと追われています。
また、幼少期のネグレクトや暴力などもモラハラの原因になります。ネグレクトや暴力を幼少期から受けると、自分を大切にする気持ちが薄れてしまいます。自分を必要以上に過小評価をしてしまったり、人の顔を伺うように生きるのが当たり前になってしまいます。心の奥底にある劣等感をかかえており、モラハラに繋がるのです。
シングルマザーの環境下で育った男性もモラハラになりやすいと言われております。父親は安心感と共に自制心を学ぶ教科書にもなります。そのため、そういった恩恵を受けぬままに育ってしまうとモラハラをするような男性に育ちやすくなってしまうのです。また、シングルマザーでなくても仕事が忙しくて父親が不在になってしまっているような家庭環境もモラハラをする男性が育ちやすくなっております。
プライドが高すぎる
プライドが高すぎる男性もモラハラをしやすいと言われております。モラハラをする男性の特徴として自分を過大評価するというのがありますが、やはりプライドが高いという傾向があります。実力を伴っているのなら問題ないのですが、自分を過大評価しておりますので、周りからそこまで評価されないことに苛立ちを覚えてしまい、ストレスがたまりモラハラ行為に及んでしまうのです。
単にプライドが高いとい方は、自分が良く見えようと努力するのですが、モラハラする傾向にある男性は、過大評価しておりますので努力をしません。そういった背景もありストレスが溜まりやすくモラハラをしてしまうのです。
モラハラを効果的に対処する方法
モラハラは我慢していても状況は改善しません。その為、正しく効果的に対処する事がとても重要になってきます。色々なモラハラの対処法の中から、特に効果的なモラハラの対処法をご紹介します。
嫌なことは嫌ときっぱり言う勇気を
モラハラをする方というのは、他の方の気持ちを理解できなかったり、共感しにくいという特徴があります。そのため、モラハラ行為を続けているという方も、実はモラハラをしている実感がなく、訴えられてから初めて自分がモラハラをしていたという事に気付くというケースが沢山あります。
そのため、モラハラの被害を受けている方は、嫌なことは嫌ときっぱり言う事が必要になります。モラハラの加害者は自分がモラハラ行為をしているという事や、相手が嫌な思いをしているという事を理解させる必要があります。モラハラの被害者は、精神が弱っているのではっきりと言葉にするのには勇気がいると思いますが、嫌なことは嫌ときっぱり言う勇気をもって対応してください。
過度に反応せず時にはスルーを
モラハラをしている方というのは、精神的に未熟な方が多くなっております。そのため、逆に攻撃されるともろくなっております。そのためモラハラ行為を受けている場合には、その都度、過度に反動せずにスルーするというのもおすすめの対処法です。
モラハラを仕掛けている男性は、自分に興味をもっていない女性というのを苦手としておりますので、過度に反応せず時にはスルーを続けていくと、段々とモラハラをするのを嫌に思うようになります。自然とモラハラをしないで離れて行きます。これを逆に反論していると相手が逆上してトラブルに発展する可能性がありますので対応を間違えないように注意してください。
客観的な証拠を集め提示する
モラハラをしている方には、客観的な証拠を集め提示するというのも効果的な対処法になります。モラハラ行為をしている方は、共感力が少ないのが特徴になります。そのため、こちらがいかに嫌な思いをしていて、辛くてストレスが溜まっていても、加害者にはそれがわかりません。
そのため、客観的な証拠を集め提示する事によって、相手がモラハラ行為をしていることを理解させる必要があるのです。こちらが受けているモラハラの被害を時系列にまとめて提示したり、受けている行為が、このようなモラハラに該当するなどを提示すると、共感力の少ない自己評価の高い男性にも伝わりやすいと言えます。客観的な証拠作る際には、とにかくわかりやすいように情報をまとめるようにしてください。
カウンセリングを受けるのも一つの手
彼氏や旦那さん、両親などがモラハラ行為を行う場合には、カウンセリングを受けてもらうのも一つの方法になります。自分で自覚してモラハラ行為をしているのでしたら、注意すれば改善する可能性もありますが、多くのケースでモラハラ行為をしている方の大半が、自分はモラハラをしている自覚がありませんので、被害者がいくら訴えても理解してもらう事ができません。
しかし、病院へ行きカウンセリングをうけると専門家でもあるドクターからアドバイスされますので、自分がモラハラを受けていることを自覚できるようになります。カウンセリングでは、効果的な治療方法なども学ぶ事ができますので、モラハラの症状が改善するようになります。
モラハラ男からスムースに別れる方法
モラハラする彼氏との付き合いに悩んでいる方も増えております。直ぐに別れたいけどどのように別れたらよいかわからなくなっている方もいます。モラハラ行為を長期間にわたって受けていると別れるという選択肢が無くなってしまい正しい考えをする事ができなくなっているのです。こちらでは、モラハラ彼氏と上手に別れる方法をご紹介します。
別れ方を間違うと…
モラハラ行為を行っている彼氏は、精神的に不安定な状況になります。そのため、別れ方が間違ってしまうとストーカーに変貌する可能性があります。その為、別れは慎重に行う事が重要になります。プライドの高いモラハラ彼氏は、パートナーを格下認定しておりますので、別れを切り出しただけで逆上する可能性があります。くれぐれも慎重に行動するように心がけてください。
腐れ縁になりがちなのできっぱり別れること
モラハラ彼氏の中には、長い間付き合ってきて、甘やかした結果モラハラ彼氏に変貌している可能性があります。そうなると彼女の方もモラハラ彼氏になれてしまっておりますので、そこまで問題に感じない傾向があります。
長い期間を一緒にいると「~を直すから」と安易な反省を信じてしまいがちですが、その発言を信じずにきっぱりと別れる事が重要になります。
第三者を介すのも一つの手
モラハラ彼氏と別れる時には、第三者を介すのも一つの方法だと言えます。共通の友達であったり、会社の上司、お互いの親族など彼氏が頭を上げる事ができない方に間に入ってもらう事が重要になります。二人だけですと付き合っている状態のパワーバランスが影響してしまい別れられなくなるケースが多いので第三者を介すのもおすすめです。
別れたあとの連絡手段はすべて断つ
別れたあとの連絡手段はすべて断つのもとても重要になります。モラハラ彼氏とモラハラ被害者の被害者は、共依存になっていることもあり、別れても再びよりを戻すケースがあります。よりを戻してしまうとせっかく変えた環境が以前と同じ状況に戻ってしまいますので、別れたあとの連絡手段はすべて断つようにしてください。
まとめ
モラハラは、心の病気のケースが殆どです。そのため、どれだけ良い方でもモラハラが治らない可能性があります。正しい対処法を行い、少しでも早目に被害を抑えるようにしてください。特に職場のモラハラは、うつ病の原因にもなりますので、早目に対処してください。