彼氏とセックスをするとき、いつもどれくらいの体位を試しているでしょうか。付き合い始めの頃は、ひとつに慣れるだけで満足できても、セックスの回数を重ねるとともに強い刺激や新鮮味が欲しくなるものです。一般的に最も人気が高い体位は正常位ですが、それと同じくらい頻繁に取り入れられている体位に後背位があります。最もオーソドックスなスタイルは、女性が四つん這いになり後方から男性が腰やお尻を持ってピストン運動をするものです。視覚的な効果や野性的な本能から男性が好む体位としても知られています。また、膣の奥深くまで挿入することができるため、Gスポットを刺激される女性にとっても快感の大きい体位となります。
そこで、なぜ後背位が人気なのか、後背位のメリットとデメリット、後背位の種類や注意するポイント、さらに気持ちよくなれるテクニックなどについて解説します。
後背位が男性に人気の理由
セックスの体位で特に男性に人気なのが後背位です。なかには正常位よりも後背位に費やす時間の方が圧倒的に長い男性もいることでしょう。
後背位は、男性優位で挿入することができるとともに女性を支配することができる優越感に浸ることができるのも男性が特に好む理由と言えるでしょう。そのほかにもさまざまにある男性が後背位を好む理由について説明します。
奥まで挿入できる
一般的な体位として浸透している正常位では、男性と女性が向き合って仰向けで寝ている女性の上から覆いかぶさるようにして挿入します。男性の肩に女性の両足を乗せるようにしてピストン運動をするものですが、女性に気を遣って全体重をかけられないため奥深く挿入することが難しい場合もあります。
後背位では、接合部分以外に体が密着することがなく男性の調整によって挿入角度を女性の膣の位置に合わせることができます。膣の奥にペニスの根元まで挿入することができるため、正常位よりも快感が大きくなります。
征服欲が満たされる
後背位では女性を後ろ向きにして、相手の表情を確かめることなく男性のペースで挿入することができます。後ろから挿入できることから女性への征服感が満たされるものとなり、さらにバックから絡みつくように挿入する快感が大きいものです。
Sっ気のある男性であれば後背位で激しくピストン運動で攻めながら、両手で尻を叩いたり、つねったりすることもでき、より刺激的な興奮を覚えることもあります。身動きができない女性を一方的に攻めることができる他の体位にはない満足感が得られます。
視覚的に興奮する
後背位では、女性は後ろ向きで男性にお尻を突き出す姿勢になるため、男性からは性器やアナルが丸見えの状態になります。性器を丸見えの状態で突き出す女性の姿は視覚的に男性の強く興奮させるものとなるでしょう。
挿入中も結合部分が男性からは常に見える状態であり、ピストン運動する度に聞こえる淫靡な音とともに興奮を高めるものとなります。
ベッドがなくてもできる
正常位や騎乗位は基本的に寝た状態で行うものであるため、畳の上やベッドの上でするのが一般的です。特に正常位では女性の膣の位置によって調整が必要となることもあり、枕を腰の下に敷いて挿入することもよくあります。
後背位は、四つん這いのほか立ったままの姿勢でもできるため、ベッドがなくても挿入が可能です。立ちバックであれば、靴を履いたままトイレなどでも挿入することができるため、セックスがしたくなって場所探しに手間取ることもありません。
女性が後背位を好きな理由
後背位は、女性を支配したい、征服したいという男性の欲求を叶えてくれる体位です。男性にとっては奥深くまで挿入できること、後ろから犯すような感覚を味わえること、挿入中に結合部分が見えることなどから、肉体的にも視覚的にも興奮度の高いものとなります。
男性優位な体位として知られている後背位ですが、女性も男性と同じように肉体的に、そしてメンタルな部分でも満足度の強いものとなります。そこで、女性が後背位を好む理由について説明します。
気持ちが良い
後背位は他の体位と比べて男性が女性の膣の位置や角度に合わせて挿入しやすいものです。体が密着する部分が少ないため、男性が大胆に動くことができるのも大きな特徴の一つと言えるでしょう。
奥深く挿入できる後背位は、女性にとってもGスポットにペニスが当たりやすいということになり、快感が強くオーガズムに達しやすい体位とも言えます。後ろから激しく突かれて感じている顔を男性に見られないことも女性の興奮を高める要素となっています。
支配されている感じが良い
女性全員がそうであるとは言えませんが、女性は一般的にSっ気よりもMっ気があると考えられます。後背位では、男性が後ろから挿入してガンガン突くことができることから征服欲や支配欲を満たされるものとなりますが、一方で女性のM性を強く刺激されることになるでしょう。
男性い性器が丸見えになるようにお尻を突き出すという屈辱的な姿勢が女性の被征服感を高め、体を支配されているような気分を味わうことができます。
開放的になれる
後背位は、人間的な美しい体位というよりも野生動物が本能のおもむくままに交尾するスタイルということもできます。両手で相手を抱きしめてキスをしながら挿入するという形ではなく、女性は破廉恥にお尻を突き出して男性から挿入されます。
女性は男性に背を向けて顔と顔が合わないため、恥ずかしい格好で感じている表情を見られることがありません。動物的で卑猥な姿勢で思い切り感じることができ、開放的になってセックスに没頭できるというメリットもあります。
後背位のデメリット
後背位は、男性の強い征服欲や支配欲を満たすとともに膣の奥まで挿入することができるため、女性の快感も強くなります。いつも正常位ばかりで、セックスがマンネリ化してきたというカップルにもおすすめの体位と言えるでしょう。
その一方で、奥まで激しく突きやすい、男性優位で一方的な攻めになってしまう、などのデメリットもあります。そこで、特に女性目線で考えた後背位のデメリットについて説明します。
女性が痛いことがある
後背位は挿入角度を自由に調整することができ、女性は男性が挿入しやすいような態勢を積極的にとる体位であるため、他の体位に比べて深く挿入することができます。Gスポットに当たるので女性の快感が強くなりますが、サイズの大きな男性が強くピストン運動を続けると痛みを感じることがあります。
後背位は男性の野性的な本能を目覚めさせる体位でもあり、ついつい動きが激しくなってしまいます。また、女性の表情を確認することもできないため、一方的に激しく腰を振り続けることもあるでしょう。女性は激しく突かれ続けると痛みが生じるということをわかってもらう必要があります。
密着度が少ない
セックスは、体が刺激されて得る大きな快感とともに、肌を密着させることで得られる一体感や安心感などのメンタル面での満足感を得られるのも大きな特徴です。女性のなかには挿入しなくても、抱き合って体を重ねているだけで満足という人もいるでしょう。
後背位は男性に背を向ける姿勢となるだけでなく、女性が突き出したお尻に挿入される体位となるため性器以外に体が密着することが少ないものです。挿入だけに集中したい男性はなるべくペニス以外の体の接触を避けようとすることもあり、スキンシップが必須という女性には物足りないものになることもあるでしょう。
顔が見られない
後背位では、女性が男性に背を向ける形でお尻を突き出し挿入されるスタイルとなります。正常位や騎乗位のようにお互いに顔と顔を合わせることがないため、男性がいつ、どのようなタイミングで挿入してくるかもわからないことがあるでしょう。
相手の喘ぎ顔や喘ぎ声で興奮するというタイプであれば、顔が見られないことは興奮や快感に影響を与えることになります。また、女性は男性の顔をみて安心したり、愛されていることを確認したりするため、物足りなさを感じることもあるでしょう。
後背位の種類
昔、「四十八手」と呼ばれていたようにセックスの体位には数多くの種類がありますが、現在、正常位に次いで人気となっている体位が後背位です。一般的に後背位というと女性が四つん這いになってその後方から男性がピストン運動をする形をイメージしますが、実は後背位にもさまざまな種類があります。
体位によって感じ方や精神的な満足感にも大きな違いがあると言われています。そこで、後背位のさまざまな種類について説明します。
立ちバック
立ちバックとは、その名の通り女性も男性も立ったままの姿勢で挿入する体位です。女性が前傾姿勢をとる仏壇返しや碁盤攻めの他、女性も上半身を起こして挿入される立ちバックもあります。また、挿入の角度や深さを変えるために女性の片足を持ち上げるバリエーションなどもあり、快感のレベルを調整することも可能です。
立ちバックでは女性に大きなエネルギーがかかるため、壁や窓などに手をついて体を支えることが一般的となります。ホテルの高層階の部屋で夜景を眺めながらの立ちバックはとても気持ちいいものとなるでしょう。
碁盤攻め
碁盤攻めは、昔碁盤に手をついて挿入したことが起源とされており、仏壇返しを少し変化させて楽にしたものとなります。比較的低い位置の物に手をついて挿入されるもので、女性が両手で体を支えることができるため安定した態勢を維持しやすいという特徴があります。
女性が思い切りお尻を突き出す姿勢になるため、男性にとっては視覚的な刺激も大きいものとなります。また、女性も奥深くまで挿入されることからイキやすい体位であると言えるでしょう。
ひよどり越え
「ひよどり越え」というネーミングの体位についてはなじみがないかもしれませんが、実は最も一般的でオーソドックスな後背位のスタイルです。江戸時代から伝わる「四十八手」のなかでバックスタイルを表現する体位として登場します。
女性が四つん這いになり、その後方から男性が腰を抱えて挿入するスタイルです。男性からは挿入部部が丸見えで、角度を調節すれば奥深くまで挿入することができるため、女性のGスポットに当たりやすいという特徴もあります。
寝バック
寝バックは、後背位のなかでも女性がとても楽な姿勢で男性を受け入れられる体位です。うつ伏せ寝をした女性の上に男性が覆いかぶさるようにして挿入するものであり、男性の体重が少し負担となる以外、女性は全てを男性に任せてリラックスして感じることができます。
全身の密着度が強くスキンシップも充実しているので、女性は愛されているという想いに包まれることができるでしょう。また、男性は挿入したままピストン運動をすることになるため、他の体位よりもイキやすくなるという特徴もあります。
窓の月
窓の月は、四十八手に登場する古くからなじみのある体位のひとつです。つばめがえしを平行寝バックに移行した形ともいえ、男性が女性の片足を持ち上げて挿入するという大きな特徴があります。後背位のひとつとして位置付けられていますが、どちらかというと横になる姿勢に近いため、測位に近いスタイルと言えるでしょう。
挿入がしやすく他の後背位と比較すると下半身の密着度が高い体位です。密着度が高いため動きづらさがあり、長時間この体位をキープするより正常位や一般的なバックなどに移行してバリエーションを楽しむのにもおすすめです。
抱き上げ
抱き上げは、一般的な後背位となる女性が四つん這いになって後方から男性が挿入する形の変形型となり体位です。通常の後背位では、男性が女性の腰やお尻をつかんでピストン運動をするものですが、抱き上げでは、文字通り女性の太ももを上方向に抱き上げるようにして挿入する形になります。
太ももを持ち上げながらピストン運動するにはかなりの体力が必要となるため、体力に自信がある男性にしかチャレンジできない体位と言えるかもしれません。女性の下半身が空中に浮く不安定な態勢となるため、転倒しないように注意が必要です。
後背位をする時に男性が注意するコト
数ある体位のなかでも後背位は、視覚的な刺激とともに深く激しく挿入できるため男性優位のものと言えます。女性の顔の表情を確認することなく、男性のペースでピストン運動をしがちとなることから、場合によっては女性に快感ではなく痛みを感じさせてしまうこともあります。
男性の征服欲や支配欲を満たすのにぴったりの体位ですが、それだけに女性に対する配慮も必要となります。そこで、後背位をする際に男性が注意すべきポイントについて説明します。
愛撫を忘れずに
後背位は、ともすると男性が一方的に挿入して腰を激しく振り続けることに終始してしまうことになります。ペニスだけを女性の体のなかに入れて、手放しで快感を得ようとすることもあり女性の快感や痛みに鈍感になってしまうこともあるため注意が必要です。
後背位は一般的な体位よりも奥深く挿入できるという特徴があるため、挿入前には女性の陰部を十分に愛撫してほぐしておくこと、また、挿入中も両手で胸を揉むなど、女性への愛撫を忘れないようにすることが大切です。
いきなり突かない
後背位は野生の動物が交尾をする際のスタイルそのものの体位です、野性的で大胆なスタイルであること、女性を後ろから犯しているような気分になることから、男性の興奮度が高まる体位でもあります。
正常位や騎乗位では女性器にペニスをあてがい、ゆっくりと挿入することが多いものですが、後背位は視覚的な興奮もあって、いきなり女性器に突き立てたいという欲求が高まるものです。いきなり突かれる女性は強い痛みを感じてしまうため、女性の反応を確認しながらゆっくりと挿入するようにしましょう。
女性が痛がっていないか気を遣う
後背位は男性の動物としての本能が表れやすい体位でもあります。他の体位に比べてペニスの根元まで深く挿入できる快感と激しく腰を振ることができる自由な態勢から、ついつい自分本位でピストン運動を激しくしてしまうことがあります。
ピストン運動を繰り返すうちに興奮が高まり激しくなりがちですが、長時間の激しいピストン運動は女性に大きな負担を与えることがあります。自分だけでセックスに没頭するのではなく、女性が痛がっていたら途中でやめるなど、女性を気遣うことも忘れないようにしましょう。
転倒に気を付ける
後背位では、正常位や騎乗位、座位などに比べると不安的な態勢となることが多くバランスを崩しやすくなります。2人が密着する部分が少ないうえに手をつなぐ、脚を絡めるなど互いを支えることができないことが多いという特徴もあるため、姿勢が崩れて転倒してしまうこともあります。
立ちバックの場合は特に柔らかいベッドのうえで挿入することは少ないので、壁や窓、机や椅子など女性がしっかりと体を支えることができる物があることを確認することも大切です。
女性の後背位テクニック
後背位は男性優位の体位であり、多くの場合、女性は体を男性に預け完全な受け身の状態になります。コントロールするのは全て男性であり、女性の快感も男性任せになりがちですが、後背位でも女性にできることはあり、それによって互いの快感をより高めることが可能です。
そこで、後背位中に女性に可能な動きやテクニックについて紹介します。後背位では全てが思いのままになると考えている男性ですが、女性の逆襲によって意表をつくことができるでしょう。
動きに合わせて腰を振る
後背位では、男性が挿入やピストン運動がしやすいようにお尻を突き出す姿勢をとることが多くなります。一方的に激しく突かれて快感を得ることができるため、女性があえて動く必要はありません。
しかし、さらに快感を高めるために男性のピストン運動に合わせて自ら腰を振るという方法もあります。男性はすぐに射精してしまわないように自分をコントロールしながら腰を振っています。女性がいきなり腰を動かすとペースが狂い、思わずイッてしまうこともあるでしょう。受け身ばかりでは飽きるという女性におすすめの逆襲テクニックです。
自分で愛撫する
後背位では、男性が一方的に自分のペースで女性を攻めるため女性には自らの快感をコントロールすることができません。男性が射精しないために、腰の動きをゆっくりとした挿入が続くと快感にも麻痺してしまうことがあります。
そんな時は、女性自ら性器に手を伸ばして愛撫したり、乳首を愛撫したりすると興奮を高めることができます。また、強い征服欲を得られる後背位で女性が自ら愛撫している姿を見た男性はさらに激しく興奮することでしょう。
まとめ
気持ちよいセックスには、さまざまな体位のバリエーションを持つということも重要な要素となります。正常位に次いでカップルに人気のある後背位は、男性優位で支配欲や征服欲を満たす野性的な体位です。また、膣の奥までペニスを挿入することができるため、男女ともに快感が強くなります。
後背位にはオーソドックスな四つん這いのスタイル以外にもさまざまなバリエーションがあります。男性の興奮が高まりやすい体位であるため、独りよがりにならず女性への気遣いも必要となるものです。また、女性も一方的な受け身ではなく、自ら動いてより快感を得ることもできます。セックスのマンネリ化を打破するためにも後背位のバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか。
