好きだけど別れたい。その心理と、上手に気持ちを伝える方法を知ろう

  
好きだけど別れたい

「好き」という気持ちを抱えつつ、さまざまな理由で別れるときがあります。女性の抱える理由、男性が別れを切り出すときの心理を知って、上手に別れましょう。過去との決別は、次の幸せへのステップとなるはずです。辛さを越えて前進できるといいですね。

好きだけど別れたいと思う女の理由

結婚の見込みがない

女性の場合、子供が欲しいと思ったときに結婚適齢期を考えてしまいます。体に不調が出やすいと言われる35歳以上の出産にならないようにするには、少なくとも30代前半で結婚をしておきたいものです。

しかし、男性の中には何年つきあってもなかなか結婚を切り出してくれない人がいます。結婚する気があるのかないのかもわからない。女性は焦ります。このままいったら結婚適齢過ぎてもプロポーズされないかもしれない。

また、男性のほうから率直に「結婚するつもりない」と言われている場合もあります。とにかく結婚の見込みがない場合、女性は別の人との結婚を考えはじめます。

経済力がまったくない

男性に経済力がまったくない場合も、将来性を感じることができないので別れる原因となります。たとえばヒモ男。一人暮らしの女性のアパートに入り浸り、金をせびるばかりの毎日。それからフリーター。正社員を目指すことなく不安定なその日暮らしをしています。

男性に惚れているとき、そのダメ男ぶりでさえ愛しく感じてしまっているかもしれません。恋とはそういうものです。でも、結婚となれば話は違います。結婚はこれからも長く続いていく共同生活です。もしも子供ができたら。もしも自分が病気になったら。パートナーは助けてくれるのだろうか。

このタイプの男性とは、幸せになるのは難しいですよね。寄生虫に吸い尽くされるだけの将来に気づいてしまったとき、女性は別れを決意します。

親の猛反対

親が猛反対している場合も、別れる原因となります。結婚とは本人同士だけの問題ではなく、家族を巻き込んだ問題です。実家が家業で相手を選べない場合などもあるでしょう。親が反対しているのに押し切ったりすると、遺恨は長年続くこととなります。

ドラマや映画だと駆け落ちをして、貧しいながらも幸せに暮らすなんてシーンもあったりしますが、現実問題は難しいでしょう。できれば祝福された結婚をしたいとみんな思います。そして祝福されない結婚をあきらめます。

別れる理由は、こちらの勝手な都合なので、なかなか男性へ別れを切り出せないかもしれません。相手への伝えかたに、とても気を遣って悩みそうですよね。でも、思っていることを素直に口に出してみましょう。親の反対は相手にとっても重要な問題です。相手もあなたと同じことを考えている可能性もあります。

価値観の違い

恋をしているときには、価値観の違いも新鮮で楽しいものです。新しい発見があったりして、一緒にいることでお互いに高め合えるような気もしています。でも、結婚を考えたときに、ふと思います。

「こんなに価値観がずれていて、喧嘩にならないかしら」「長い年月一緒に暮らすことを考えると、けっきょくどちらかが我慢をすることになるのでは」

その懸念も最もです。価値観が違うと、一緒に暮らした場合にさまざまな場面で意見の相違が出てきます。たとえばお金。将来の不安に備えるために貯金をしたいという女性と、あればあっただけ使ってしまう男性。稼いだお金をすべてギャンブルなどにつぎ込まれたとき、自分は感情を抑えられるのか。

そのように冷静に考えた時点で、心に「別れ」の一言がうかびます。

遠距離がどうしても解決できない

お互い職場が遠くて県をまたぐ場合など、なかなか会える時間がとれなかったり、交通費もばかにならない金額がかかっていたりします。そうするとつきあい続けるのに限界を感じてしまいますよね。

結婚を考えたとき、さらに遠距離がネックになってきます。結婚式の準備などで打ち合わせするにしても遠いと大変です。また結婚して同じところに暮らすようになれば、どちらかが仕事をあきらめることになるでしょう。仕事が楽しくて全く辞める気がないとしたら、彼を取るか仕事を取るかで悩むことにもなりそうです。

まだ相手のことはとても好きだけれど、距離があれば忘れられそう。そう思うと、別れを切り出す勇気が少しわいてくるかもしれません。

好きだけど別れたい男の心理

好きだけど別れたい男の心理

趣味に没頭したい

男性の多くは、自由に時間を使いたいと考えています。自由に使うといっても、趣味のゲームの時間をもっととりたいとか、休日はアイドルのイベントに参加したいとか、女性から見たら「私よりもそっちが大事なの?」と憤慨してしまうような内容が多いでしょう。

しかし、男性たちにとってはそれが唯一の息抜きなのです。仕事で締め上げられ、プライベートで女性から束縛されると逃げたくなってしまうのですね。女性のことはまだ好きだけど、結婚を決心できるまではもう少し自分自身の好きなことをして遊んでいたい。それが男性の本音かもしれません。

結婚観の違いで消極的に

結婚後の生活において、女性が家庭に入るか共稼ぎをするかで大きく違いますよね。最近の女性は専業主婦にあこがれる人が多いようですが、男性はそれを望んでいない場合があります。逆もまたしかりです。どちらにしろ結婚観が大きく違うと、男性の結婚意欲は少なくなります。

特に最近の男性は、収入がそれほどなかったりして家庭を持つことを不安に思っています。自分の収入だけで支えられるのか、できれば一緒に外に出て働いて欲しい。

そんな風に悩んでいるときに「私、寿退社が夢だったんだ」などと言われれば、なかなかダメだよとも言えません。その代わり、別れたほうがお互いのためになるのではと考え始めてしまいます。

家系の違いによるもの

親が特殊な職業などをしている場合、両家から反対されることがあります。暴力団などの関係者など、明らかに反対される要因がある他にも、大病院の跡取りや旅館の跡継ぎなど、どちらかというと周りからうらやましがられるようなケースでも反対されることはあります。

たとえば旅館の跡継ぎと結婚すれば、女性は若女将となります。老舗の旅館の顔となるわけです。その技量がないと親に判断されてしまえば反対されるでしょうし、男性側としても二の足を踏まざるをえなくなります。

家系の違いで別れなければならないのは、なにもロミオとジュリエットだけではありません。現代にもそのような例は多くあるものです。

まだモテたいし遊びたい

若い男性の場合、まだモテたいし遊びたいという気持ちもあるでしょう。特に、その女性が初めてつきあった女性だと「もしかしてもっと自分に合う女性がいるのでは?」と考えるのは自然です。

また、イケメン男性だと複数の女性から告白されることがあります。男性は手に入りそうな女性はすべて恋愛対象となります。自分のことを好きだと言ってくれる女性がこれほどいるのに、なぜ一人に縛られなければならないのだろう。もっと素敵な女性とこれからも知り合えるかもしれない、と欲を出してしまいます。

結婚適齢期が近づけば落ち着いてくる可能性もありますし、本人もそのような意識かもしれません。若さ故の問題ですね。

好きだけど別れたい男女の伝え方

好きだけど別れたい男女の伝え方

ストレートに別れたいと伝える

なにも難しいことを考えず、簡潔に伝えることが大切です。その場合、後戻りをすることを考えて曖昧な表現や態度を取らないようにしましょう。「まだ好きだけれど」などと付け加えると、相手は脈があると見てしつこく食い下がってくる可能性があります。

嫌いになってしまったなどと嘘をつく必要もありません。「しばらく悩んでいたんだけど、もう決心がついたの。別れたいです」のように、心変わりをすることがないと相手に伝わるようにきっぱりと言えば、相手もあきらめがつくでしょう。

復縁を匂わすように伝える

もしも好きという気持ちが強く、なんらかの事情により別れなければならない場合は、復縁を匂わすように伝えてもよいでしょう。「家族の問題が解決したら、また会いましょう」など、これがさよならではない旨を、また会う約束をすることでさりげなく伝えます。

「ギャンブル中毒が治ったら」「浮気相手としっかり別れることができたら」などですね。本当に好きでいてくれるのなら、復縁するために頑張ってくれるでしょう。そして、もしも状況が変わらないようなら別れたままでいるだけです。

ポイントは、復縁の可能性を夢見て待たないことです。別れを切り出した以上、後ろを振り返らず自分自身の幸せをつかむよう前向きになりましょう。

転勤で遠距離は出来ないと伝える

地方転勤や海外赴任などで遠距離恋愛になってしまう場合、はっきりと「遠距離はできない」と伝えましょう。遠距離が理由だと、どちらかが困難でムリだと判断しても、もう一人は大丈夫だと食い下がる可能性があります。その際には、率直になぜムリだと思うのかを説明しましょう。

会える時間がとれなくなる。交通費を捻出できない。遠距離恋愛が終わるまで待てない。将来一緒になるなら、会社を辞めなければならないけれど辞めるつもりはない。などさまざまな理由があるでしょう。

相手が納得してくれるか、もしくは解決策を一緒に考えてくれるかわかりません。でも、気持ちを伝えることが最初の一歩です。あなたの気持ちは伝えました。あとは相手が考える番です。

お互いの夢が理由と伝える

別れを切り出したときに、「なぜ?」と聞かれたら、「お互いの夢が理由」と伝えましょう。人はそれぞれ大切にするものが違いますが、やりたいことがある場合や、仕事が忙しい場合など恋以上に優先しなければならないときもあります。

時間を共有できないままダラダラ関係を続けても、お互いの負担になることもあるでしょう。大切なのは、自分自身のことだけではなく、「あなたの夢のためでもある」と伝えることです。

いつか夢がお互いに叶ったときに、それぞれ別のパートナーを見つけていなかったらまた会いましょう。というように、将来を匂わせてもよいでしょう。幸せをつかむために別れるという道も、実際に多くあると思います。

別れの曲を流しながら伝える

別れたいけれど、やっぱり好き。そんな気持ちのまま、ずるずる長い時間を過ごしてきてしまった人もいることでしょう。自分の揺れている気持ちだけでは切り出せず、後押しが必要なときには、自分の気持ちにぴったりな別れの曲を流しながら伝えると勇気がもらえるかもしれません。

別れを切り出すシーンで、その曲が入っているCDを準備しておいて、曲が流れたときに思い切って話し始めるのもよいでしょう。曲としては、アンジェラ・アキ「手紙」などはいかがでしょうか。

「誰の声を信じてあるけばいいの?」という問いかけに「自分の声を信じてあるけばいいの」と答えてくれます。そして締めくくりは未来の自分に向かって「幸せなことを願います」。勇気をもらって、相手に別れを告げましょう。

好きでも別れるのは辛いが前進しよう

好きでも別れるのは辛いが前進しよう

相手が好きなときに、別れを決心してさらにそれを相手に伝えるのは辛いことです。でも、お互いの将来を思ったときにそれが一番良いとわかっていることもあります。

お互いの価値観の違いなど心の問題だったり、遠距離で会えなくなったり、そこにはさまざま理由があるでしょう。そして、その人その人にあった別れの切り出しかたもあります。

大切なのは、悩みきったあとはすがすがしく別れを切り出し、過去と決別することです。楽しかった思い出や、自分を成長させてくれた相手への感謝の気持ちはそのままに、次への一歩を踏み出しましょう。捨て去ることで新しい出会いもやってくるでしょう。幸せをしっかりと、次こそつかんでください。