フレンチキスの仕方やコツ、本当のフレンチキスの意味とは

  

唇と唇を重ねるキスには、相手の愛情や気持ちがダイレクトに伝わってくる不思議な力があります。ハグと同様に友人にもキスをする外国人とは違って、日本人には日常的な文化としてキスは根付いていません。

キスは細かく分けると30種類以上ものバリエーションがあると言われています。フレンチキスは、日本では軽く唇を重ねる挨拶代わりのキスとして知られていますが、実は真逆のディープキスと同じものなのです。そこで、誤解されがちなフレンチキスの本当の意味、素敵なフレンチキスの仕方やコツなどについて解説します。

そもそもフレンチキスってどんなキス?

日本では、フレンチキスというと唇を軽く合わせるだけの軽くて短いキス、特別な恋愛感情がなくても、また、同性同士でもできるキスとして認識されているのではないでしょうか。

フレンチキスは直訳するとフランス流のキスです。本場フランスでは、フレンチキスというと日本人の常識とは全く異なる舌を絡ませるほどの濃厚なキスを意味します。そこで、日本人が考えるフレンチキスやフレンチキスの本当の意味について説明します。

日本人の基本的なイメージは1回だけ「ちゅっ」

日本人は「フレンチキスしよう」と言われたら、たとえ同性同士であっても冗談半分でキスしてもいいかというような気にさせる、軽いキスを想像することでしょう。パパやママが子どもにわざと「ちゅっ」と音を立ててするキスをイメージする人も多いかもしれません。

唇が触れるか触れないかの軽いキスを1回するだけなので、心の準備や特別な感情は必要としないのが普通です。

英語圏で「フレンチキス」は逆に「ディープキス」

フレンチキスの由来には諸説ありますが、昔、イギリスとフランスが敵対関係にあった際に、フランス人が舌を絡めながら濃厚なキスをする場面に遭遇したイギリス人が、皮肉や軽蔑を込めてフレンチキスと呼んだのが始まりとする説が有力です。

このように本来のフレンチキスはディープキスを意味するものです。戦後まもなく、挨拶代わりにキスをする姿をアメリカ人がフレンチキスと呼んだことから、日本でフレンチキスが挨拶代わりの軽いキスであると定着したという説もあります。

スメルキスなんていう変わり種も

日本では軽いキスで知られているフレンチキスですが、短く唇を重ねることを意味することから同じように軽く鼻同士を接触させるスメルキスに移行しやすいという特徴もあります。

スメルキスは鼻と鼻をくっつけるもので、互いの匂いを確認する変わり種のキスと言えるでしょう。鼻が高い欧米人にはやりやすいキスですが、どちらかというと平面的な造作の顔が多い日本人には、鼻よりも唇や頬が当たってやりにくいキスかもしれません。

素敵なフレンチキスの仕方


日本人が考えるフレンチキスは、ディープキスの対極にあるものなのでなるべく軽くスマートにするのがカッコいいと思われています。唇を結んだまま「ちゅっ」と音を立てたてしたり、唇がぴったりと重ならないようにクロスしたり、あえて唇を避けてずらしたり、などさまざまやり方があります。

フレンチキスは濃厚なキスではないからこそ、おしゃれに、素的に決めたいキスでもあります。そこで、素敵なフレンチキスの仕方について説明します。

リップで柔らかな唇を

日本人が考える広義のフレンチキスには、唇を重ねるものだけでなくおでこや頬、鼻の頭に短くキスすることも含まれることがあります。ほんの一瞬だけの短い時間ではありますが、唇が触れることに変わりはないため、唇が荒れているとその触感は相手にダイレクトに伝わります。

グロスでギラギラの唇のままキスするのは考えものですが、カサカサの唇でキスされるより、リップでプルプル感のある唇にしてからキスした方がされる側としても嬉しいでしょう。

ちょっと背伸びして

テレビドラマや映画ではさまざまなキスシーンを見ることがあります。憧れのキスのスタイルは人それぞれですが、胸キュン映画で人気となっているのは男性よりも背の低い彼女が、少しだけつま先立ちして背伸びしながらキスする姿ではないでしょうか。

また、壁ドンと同様に話題となった「あごくいっ」は、彼がうつむき加減の彼女の不意をついて手で無理やり顔を上に向けキスする姿にもキュンキュンするでしょう。

口臭ケアはエチケット

スメルキスは鼻で匂いを嗅ぐものなのでダイレクトに口臭を感じることになりますが、もちろん唇同士のキスでも口臭は気になるものです。デートを重ねてそろそろキスかなという予感があれば、事前に歯磨きやうがいなどで口臭防止をしておくことは当然のエチケットです。

2人一緒に同じメニューを食べるのでなければ、ラーメンや焼き肉などの臭いが気になる食事は避けるようすることも大切です。

フレンチキスからディープキスへの仕方


付き合って間もない頃は何もかもが新鮮で興奮するため、フレンチキスだけでも長い時間楽しむことができます。しかし、それだけを何回も繰り返すと徐々に飽きてきます。キスにはさまざまなバリエーションがあるので、キスしながらパターンを変えていくのもキスを飽きさせないコツとなります。

そこで、軽くて短いフレンチキスから舌を絡ませる濃厚なディープキスに自然にシフトする方法について説明します。

雰囲気づくり

突然不意にキスされると驚きと喜びを一緒に味わえるものですが、まったりと長い時間キスを楽しむのであれば、まずはキスまでの雰囲気づくりをする必要があります。

アロマキャンドルの炎の揺らぎで視覚、嗅覚に訴えたり、部屋の照明を暗めにしてムーディな音楽をかけたり、など、ロマンティックな時間をゆっくりと過ごすことができるようにしてから、優しくキスしましょう。初めは、軽く唇を重ねて少し焦らすのもいいでしょう。

軽くついばむように

キスのバリエーションのなかには、小鳥がくちばしで軽くついばむように、唇をすぼめて何回も繰り返しキスするバードキスというものもあります。「ちゅっ」と音を立てるのがポイントで、初めは間隔を開けてゆっくりと、そして、徐々にスピードをあげてキスするようにします。

唇だけでなくおでこや頬、まぶたや鼻の頭など、いろいろなところにバードキスするとされる側はキスされる場所が想定できないため、興奮や快感が増します。

徐々に激しくディープに

バードキスのテンポを徐々に速く、そして、唇だけにターゲットを絞ったら、唇の力が抜けているのを確認してゆっくりと舌を入れます。いきなり舌を絡ませるのではなく、焦らすようにしばらくじっとしているのも効果的です。

徐々に激しく舌を絡ませていきます。相手の唾液を全て吸い取るような勢いで本能に任せて激しくディープキスしましょう。ベッドの上でディープキスすると体の力が抜けて長時間楽しむことができます。

下手なフレンチキスの仕方の代表例


キスが上手な人はセックスも上手いとよく言われます。逆に、それまで素敵だと思っていたのにキスがダメで引いてしまうということもあるでしょう。初めてのキスではさまざまな失敗が伴うものですが、それはそれでいい思い出です。

しかし、それなりに経験を重ねているのにキスで失敗するのは相手を幻滅させる原因にもなります。そこで、下手なフレンチキスの仕方の代表的な例について説明します。

鼻がぶつかる

焦ってキスをしてしまったときに、やってしまいがちな過ちとして、歯が当たるということとともに思い切り鼻がぶつかるということがあります。欧米人のように鼻が高くなくても、顔を真っすぐにしてそのまま重ねれば鼻が当たるのは当然です。

せっかくのムードが台無しになってしまわなないように、男性の方から顔をやや斜めにずらすのが常識です。フレンチキスから長いディープキスに移行する場合は、顔を真横にするくらいに傾けてちょうどいいくらいでしょう。

歯が当たる

お互いにファーストキスという中高生にありがちなのが、歯がガチャンと当たってしまうキスです。苦い思い出となって残るものですが、年齢的には仕方がないものと言えるでしょう。しかし、いい大人になって歯が当たるキスをしたら、それだけで嫌われてしまうことにもなり兼ねません。

勢いや圧でキスしようとすることから歯が当たってしまうので、唇で押そうとせずにまずソフトタッチで唇を重ねてから次へのステップに進むようにしましょう。

投げやりなキス

フレンチキスは、軽くて短いキスなので何度も繰り返しすることができるキスでもあります。手で体を触るのと同様のスキンシップの1つでもあるため、2人の愛情を育むためにも有効なものです。

キスには、相手のその時の感情や心理状態が現れるため、形だけのキス、おざなりなキス、というのはすぐに見破られるものです。思いがこもっていない投げやりなキスは関係悪化にもつながるので注意するようにしましょう。

まとめ


日本人にとってフレンチキスは、軽くて短い挨拶代わりにするようなものです。しかし、本来は舌を絡ませる濃厚なディープキスと同じものであり、英語圏の人たちにとってはフレンチキスは決して軽いキスではありません。

フレンチキスをするポイントやムードづくりに注意するとともに、さまざまなキスのバリエーションを織り交ぜながら、素敵なキスを楽しみましょう。