何をしている訳でもないのに、周りをとりこにする人。そこにいるだけで、パァっと雰囲気が華やぐ素敵な人。そんな人こそ、「魅力的」という言葉が似合う人です。一見他の人と大差はないのに、どこか違う魅力的の特徴は、どんなところにあるのでしょうか。
魅力的な人はどんな人か
いつでも笑顔の絶えない人
魅力的な人は、いつも笑顔で常に明るい雰囲気を醸し出しています。優しくて暖かい笑顔を、常に周囲へ与えることができる人です。笑顔は、見ている人を幸せにしてくれます。相手が笑顔でいてくれるだけで、何となく自分も笑顔になってしまうものです。
ここで大きなポイントとなるのは、ニヤニヤした笑顔ではなくニコニコした笑顔であるということ。常にニヤニヤしている人は、周囲からもなんとなく警戒されてしまいます。しかしニコニコ笑顔は、逆に周囲を惹きつける魅力があるのです。このニヤニヤとニコニコの違いは、目尻のシワがポイントです。
ニヤニヤとした作り笑いや何かを企んでいる笑い方は、心底からの笑顔ではありません。それに対してニコニコ笑顔は心からの笑みで、自然と出てくるものなのです。この自然な笑みでないと、目尻のシワは出てこないといわれています。自分ではコントロールするのが非常に難しい顔の筋肉ですから、この目尻のシワこそニコニコ笑顔の特徴といえます。こうした心からの自然な笑顔がにじみ出てくる人こそ、魅力的な人と呼ぶにふさわしいでしょう。
人の悪口を言わず人を対等にみる
魅力的な人は、決して人の悪口は言いません。そもそも、人の悪口を胸の内にすら秘めていないのです。それは、どんな人でも自分と対等に見ているからです。「この人は○○」など、何か勝手な固定観念に捕われることなく相手を判断できるのですね。
人は、基本的に自分を基準として相手の良し悪しを判断しています。だからこそ、自分の考え方とずれている相手に対しては疑念を持ち悪口を言ってしまうことも。ですが、魅力的な人は、自分を基準にはせずに相手を見ることができます。人は人、自分は自分と、ハッキリと線引きができているのです。人を対等に見ることができるからこそ、人の悪口をいわないようになるのです。また悪口は、悪い影響しか呼び込まないことをしっかり理解しています。
ガミガミと怒らない
ガミガミと怒る人は、決して魅力的には見えません。しかしどんなに魅力的な人でも、相手を叱ることはあります。ポイントは、「怒る」ではなく「叱る」という点。自分の感情任せに、思った言葉をどんどんと相手にぶつけるのは「怒る」ということです。特にガミガミ怒る人は、溢れ出てきた感情を抑えきれずに相手にそのままぶつけているのですね。こんな怒り方では、相手だって嫌な気分になるだけです。そしてその人の評価も、下落してしまうばかりとなります。
しかし叱るということは、自分の感情は出さずに冷静に相手を諭すことです。何がいけなかったのか、どうしたらよいのかを、落ち着いて相手に伝えるのが「叱る」ということ。叱るという行為は、相手のためを思っての行動なのです。この「怒る」と「叱る」の違いを知っているのも、魅力的な人の特徴でしょう。
ねちねちと嫌味を言わない
何か嫌なことがあったとしても、ねちねちと嫌味を言わないのが魅力的な人です。どんなに穏やかに過ごしていても、時には嫌な気分になることがあるものです。そんな時、どうしても嫌味を言ってしまいたくなることも。
魅力的な人の場合、自分が嫌な気持ちになった原因を考えています。例えば相手が嫌な事を言ったからだとしたら、なぜ相手は自分にそんな嫌な事をいったのか、その根本から考えているのです。もしかすると、相手はイライラしていて何かと上手くいかない日だったのかもしれません。また、もしかしたらとても悲しいことがあって自分の感情がコントロールできていないのかもしれないのです。
そこまで考えてみると、嫌味を言う気もなくなります。そして嫌味を言ったところで何も解決せず、相手との関係を悪化させるだけだということも、魅力的な人はよく知っているのです。
相談などは相手の目線で考える
相手から相談を受けた時には、必ず相手の目線で考えてくれる心の暖かい人こそ、魅力的と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。相談事は、普通ならば自分の目線で考えて自分の価値観で答えることが多いですね。それはそれで、良いことです。
しかし相手の目線で考えてみると、相手が何を求めて相談をしてきているのかが分かります。応援して欲しいのか、冷静な意見が欲しいのか、ただ聞いてほしいだけなのか。ここまで理解して相談を聞くことができるのは、魅力的な人だからこそといえます。
心に曲げない信念を持っている
魅力的な人は、必ず自分の信念を強く持っています。その信念は、ちょっとやそっとでは曲げることはできません。この信念があるからこそ、強く自分に自信を持って輝くことができているのです。
自分の軸となってくる信念は、自分の経験から学んだことで形成されます。
誰に何と言われようと、折れることのない強い信念となっています。その信念は、自分自身で自分なりに作っていくものです。それを心の中にしっかりと掲げられているから、芯のある人としての魅力が溢れてくるのです。
魅力的な人ってどんな見た目か
清潔感があって爽やか
魅力的な人は、見た目も当然魅力的です。第一に、何よりも清潔感のある恰好をしています。シミやシワはなく、しっかりと手入れされた服をいつも着ているのです。これは服装の基本であり、これさえしっかり押さえておけば相手に好感を持ってもらえることができるポイントでもあります。
でも、毎日アイロンをかけたりするのはとても手間のかかることです。そんな作業だって進んでこなし、毎日清潔感があって爽やかな服装をしているのが魅力的な人なのです。人から魅力的と思われるのには、こうした見えない努力も欠かせないのです。
TPOを考えたお洒落
ときどき、お洒落なんだけどTPOに合っていない服装の人がいたりします。周りからちょっと浮いてみえるその人は、目立ちはしますが決して魅力的には映りません。魅力的な人は、TPOをしっかりと意識したお洒落をしています。
かっちりとした場面であれば、服装もバシッと決めた上で自分なりの個性を入れてきます。TPOから外れず、またルールに乗っ取った服装をすることが、まずは基本です。これができずに自分の個性ばかりを主張していると、それはお洒落ではなくルール違反となってしまいます、。魅力的な人は、そんな服装の基本をしっかりとわきまえた上でお洒落ができる人なのです。
細かいところにまで気を使っている
普段は見えない靴下や下着など、細かいところにまで気を使っているのは魅力的な人ならではです。一見、誰が見ても大差がない様な部分にも、魅力的な人はこだわっています。それこそ下着の色、靴下の柄など。
どんなところにも手を抜かないから、服装にも清潔感と爽やかさが出てくるのです。もしかしたら、ふとした時にそんな細かい部分が気になってしまう場面があるかもしれません。そんな少ない可能性まで視野に入れているから、魅力的な人は細部までしっかりと気を使っているのです。
魅力的な人になる為には
すぐに感情的にならない
魅力的な人になる為には、特別な訓練が必要な訳ではありません。まして、生まれつき魅力的な人はほとんどいません。誰もが努力して、「魅力的」という称号を手にしているのです。つまり、誰でも努力すれば魅力的な人になれる可能性があるのです。
魅力的な人になるには、まず自分の感情をコントロールできるようになることです。すぐに感情的になってしまうようでは、相手からの信用を得ることはできません。しかし、どんな人でも胸のうちにさまざまな感情を秘めています。
魅力的な人は、その感情をコントロールすることが非常に上手なのです。また物事を冷静に見ることが大切で、これによって感情の振れ幅も比較的狭くすることができるです。自分の感情を冷静に判断して、少しずつコントロールできるようにしていきましょう。
自分のことを客観的に見る
魅力的な人は、自分が相手からどう見えているのか知っています。これは、自分のことを客観的に見ることができているからです。自分で自分自身のことは、なかなか見えないものです。それは「自分」という存在が自分の中で当たり前で、深く考える機会が少ないという要因があるからです。
難しいことではありますが、自分が相手からどう見えているのかを考えてみましょう。そして自分を棚に上げて考えていないか、よく見直してみるのです。こうして自分を客観視してみると、見えなかった自分の良さも悪さも見えてくるものです。
自己中心的な行動はしない
魅力的な人は、相手との協調性もしっかりと持っています。そのため、自己中心的な行動はほとんどしません。自己中心的な行動は自分のためのものでしかなく、周囲からは迷惑以外の何物でもないのです。人と一緒にいる以上、相手との協調性は非常に重要です。これを乱してしまうようでは、魅力的な人とはいえないでしょう。また相手のことを尊重できる魅力的な人は、自己中心的な行動はできないともいえます。自己中心的な行動はせず相手を尊重して協調性を保てることが、魅力的な人ということですね。
嫌なことを他人にしない
自分がされて嫌なことは、決して他人にはしないのが魅力的な人の基本です。嫌な気分になるのは、誰だって控えたいものです。だからこそ過去に自分が経験した嫌なことは、他人にはしないようにするべきなのです。
されて嬉しいことは、もしかしたら人によって違いがあるかもしれません。しかし、されて嫌なことは大体の人が同じ思いでしょう。これをしっかりと理解して相手を嫌な気分にさせないようにできれば、魅力的な人に近付くことができます。
ファッションはTPOを考える
自分を表現するアイテムである、ファッション。しかしファッションは個性を表現する前に、TPOをしっかりと考えていかなくてはなりません。ここを外してしまっては、どんなお洒落も魅力的には見えなくなってしまうのです。まずは場面、場所、雰囲気に合った服装を選び、その上で自分らしさを入れていくことが大切です。また服装は清潔感を大切にし、少し手間であっても洋服はこまめに手入れをしていきましょう。そして他人からは見えないような細かい部分まで気を使うことで、より魅力的な外見を作ることができるのです。
少しの気遣いで魅力的な人に
周囲を魅了する、魅力的な人。誰もが憧れるその存在は、元からの素質だけで成り立っているものではありません。日々の努力と心がけが、よりその人を魅力的にしているのです。そしてその魅力は、誰でも磨けば輝いてくるものです。
毎日のちょっとした気遣いや考え方を取り入れてみるだけでも、魅力的な人になるための大きな一歩です。魅力的な人には、決して一日二日でなれる訳ではありません。しかし努力をすれば、必ず周りを魅了する魅力的な人になれます。
また自分の魅力は、自分が引き出して磨いていくしかありません。そのためには、自分をしっかりと見つめ直すことが大切です。そんな努力の積み重ねこそが、魅力的な人を作っていくのです。