彼氏や彼女が出来ると、どうしても異性関係が気になってしまう。過去の恋愛や、本当に自分だけを好きでいてくれているのかと、不安で仕方がないという気持ちになる時がありませんか?
そんな感情を「嫉妬」といいます。あなたの性格は嫉妬深い方でしょうか?彼氏・彼女がちょっとでも自分以外の異性と話をしているだけでモヤモヤする、会話の中で他の異性が出てくると何かあるんじゃないかと疑ってしまうなど…。
そんな風に思ってしまうあなたは少々嫉妬深い所があるのかもしれません。本記事では嫉妬のメカニズムを掘り下げ、なるべく嫉妬しない方法を考えてみたいと思います。
嫉妬心とは、自分でコントロールする事が難しい感情です。でも考え方を変えれば「こんな事で悩んでいたのか?」と少しは楽になる事が可能なんです。ではなぜ人は嫉妬の心が生まれてしまうのでしょうか、その心理から検証しましょう。
嫉妬してしまう心理
1.他人と比べてしまう
冒頭でのお話は、恋人に対する嫉妬心を例にあげましたが、嫉妬というものは必ずしも恋愛の場面だけで起こりうる感情でもありません。例えば学校などでテストの成績がアイツより悪かった、私よりもあの子の方が人気者だなども嫉妬の心といえます。
他人と比べると自分の方が劣っているから悔しいなど、他人との順位を勝手に頭の中で作り上げてしまうと人間は嫉妬心が湧き上がってしまうでしょう。
2.自分に自信がない
自分は何をやってもダメで…などと他人と比較してしまうクセのある人も嫉妬しやすいでしょう。他人は皆自分より優秀でと、ひねくれた考え方をしてしまうと、自ら周りと自分に差をつけてしまう事になります。
この様な考え方をする人は、誰かが良い事をしても素直に褒める事が出来ず、ただただ嫉妬心だけが湧き上がるという事になるでしょう。
3.あれこれ考えすぎて不安になる
思考が散漫でまとまりがないと、ありもしない事を思い悩んでどんどん不安になっていきます。実際には起こっていない出来事を頭の中で作り上げ、色んなパターンを想像します。そうしているうちにメラメラと嫉妬の心が生まれるんですね。
「いつもなら電話があるはずなのに、今日はかかってこない。なんでかかってこないのか…。かけられないという事は浮気でもしているのか?」という風に思考がどんどんエスカレートして、やがて嫉妬心に繋がっていきます。
4.相手のことを信頼できていない
これは二つの理由が考えられます。一つは性格上、あまり簡単に人を信用しないという事。もう一つは信頼できなくなる様な出来事が過去にあった場合の二つのパターンです。
一つ目の性格ですが、これは元々自分が持っている性質なので簡単に変えるという事は難しいでしょう。気持ちの持ちようなのですが、最初は疑ってかかる事が普通なら、よほどの事があるまでその相手の事は信頼できません。
二つ目の、過去の事が原因で相手の事を信頼できないというのも根深い問題です。こっちの理由も、この先に失った信頼を取り戻せる位の何かがなければ、相手の事を信頼する日は来ないでしょう。
どちらが理由としても、相手の事が信頼できていなければ、相手のしている事・言う事は全部嘘に聞こえてしまいます。そんな感情が嫉妬心を生んでしまうといえるでしょう。
5.相手を独占したい
相手の事を好き過ぎるあまり、ちょっとでも自分の手から離れる事に嫉妬するという感情が生まれます。独占欲が強い人は自分の手から離れる=自分以外の事に興味を持つと思い込みます。
そして、自分以外の事(人)に興味を持つ=自分の事に興味を持たなくなると思い込んでしまうのでしょう。まるで恋人や友達が自分の物ではなくなるかの様な錯覚を起こし、嫉妬してしまいます。
嫉妬しない方法
1.他人の芝生は青く見えるものだと言い聞かせる
所詮、人の物は良く見えます。それは自分の物ではないからです。自分が持っていないから、目新しく良い物に見えてしまうんですね。でもこれは違って当たり前の事です。
他人と自分が全て同じ状況だなんてあり得ません。その部分を自分にきちんと言い聞かせましょう。自分が他人を良く見てしまう様に、誰かもあなたを羨ましく見ている事もありますよ。
2.考えてすぎると人は悪い方へ考える傾向があることを知る
考え過ぎると、思考はどんどんと暗い闇に沈んでいきます。それはどうしてか、ただ”考えているだけ”だからです。実際に目の前で繰り広げられている出来事ではないから、あくまでも想像の世界だからなんです。
今色々と考えたって、未来の事は誰にもまだ分からないのです。そんな事を考えてもムダですよね。自分の頭の中で処理しようとしても、”考え事”はネガティブな感情しか生まない事を知りましょう。
4.過去のことに嫉妬しても時間のムダだと割り切る
あなたにとって、ショッキングな過去の出来事だとしても、その事実は変わる事はありません。一瞬”嫌だな”という感情が生まれても、そこを掘り下げるのはそれこそ時間のムダです。
例えば、今現在の恋人の過去にこだわって嫉妬しているのだとしたら、残念ですがどうする事もできません。その過去があって恋人の今も作られているのですから。時間はかかるかもしれませんが、全部を飲み込んで割り切るしか方法はありません。
5.自分に自信が持てるよう夢中になれるものを探す
これ以上嫉妬しない方法として効果的なのは、「自分がトップになる事」です。友達より成績が良くなりたいなら勉強を頑張る。ライバルのあの子よりも綺麗になりたかったら自分磨き。アイツよりマッチョになりたかったらジムに通うなどなど…。
これは決して誰が見ても”トップ”という事ではなく、自己満足でいいんです。何が理由だとしても「頑張った自分」というのが大事。頑張って努力すれば、人は自信がつきます。自分に自信がつけば、人を羨み嫉妬するなんて事はなくなるでしょう。
6.考える時間的余裕を作らない
嫉妬しない方法として、悶々と考える時間をそもそも作らないという事も大事です。人間は嫉妬心が沸くと、意図せず動きが止まってしまいます。頭で考え事をしてしまうために、行動する事を止めてしまうんですね。
そこまでになってしまったら悪循環です。もっともっと深みにはまり、嫉妬の炎は燃え続けてしまうでしょう。「このままではヤバい!」と思う前に、なんでもいいので忙しく動き回りましょう。
汚れた部屋を徹底的に掃除する、前から欲しかった物を遠くまで買いに行くなど、強引に違う事で予定を埋めてしまいましょう。
穏やかに過ごすためのメソッド
①自分を客観視できるよう思ったことをメモする
自分の事を、まるで他人の事として見れる様に紙に書き出してみてはいかがでしょうか。これは嫉妬しない方法としてとても有効だと考えます。今思い悩んでいる事を紙に書いて改めて見てみると、案外”馬鹿げているな”と客観的に考える事ができます。
感情を頭の中で巡らせるのではなく、目で見て読む事で自分の苦痛を自分の事で無くしてしまうのです。文字を読んでいるうちに、他人の出来事の様な錯覚に陥り、それ以上深く考え込む事を止める事が期待できます。
②一日一回リラックスタイムを作る
これは意識して行いましょう。時間を決め、絶対にこの時だけはリラックスタイムとし、心を解放するのです。頭の中を空っぽにして、ご自分が気持ち良いと感じる事に時間を割くのです。
毎日のセルフエステやヨガ、ストレッチでリラックスしながら自分磨きにもなりますよね。週に一・二回多少のお金をかけてプロにマッサージしてもらったりもとても効果的です。物理的に体が楽になれば、心も軽くなりますよ。
③自分を大事にする
言葉にしてしまうと簡単ですが、これはとても深い事といえます。嫉妬の心は自分を傷つける行為です。どんどん視野も狭くなるし、人を憎む心を生みます。現実から目を背ける事は出来ませんが、自分が苦痛だと思う事に縛られて生きていく必要もないのです。
嫉妬心を完全に無くす事は難しいですが、せめて一日を過ごすほとんどの時間は”苦しくない事”を考えて生活していきたいものです。
嫉妬も時には大事!でも辛くなったら嫉妬しない方法を取り入れて
他人に嫉妬するという気持ちは無くす事はできません。むしろ誰にでも沸き起こる感情です。嫉妬している時の自分はとても苦しく醜いです。しかしながら、こんな状態から抜け出すのも自分でなければ出来ない事なのです。
自分だけでその嫉妬心から抜け出す事が出来なくなったら、我慢しないで素直に誰かに助けを求めましょう。嫉妬しない方法はいくらでもあります。どうしようもなくなったら、嫉妬の中心となっている恋人などに本心を打ち明けてみるのも良い解決方となるでしょう。